11月23日 胎児が人類の運命 その二

 親爺が偉かったから子供はその頂点から伸びるかというとそうはいかんのです。もとのイロハからやり直しですね。特に男に於いてはそうでありまして、古人の場合においては発達ということは尊いことであるが、長い目で見ると、個人的生命を越えた永遠の生命、即ち家族民族人類というふうに考えていくと、これは男が一代でいくら偉くなっても大した意義はないのです。