法相宗の教え 1.


「転依(てんね=依り所を転ずる)」とは法相宗の教えの眼目ですが、自分自身の殻の中でしか生きられなくなっている人々に、自分を変えていく意義と意味を教えています。物質やお金が最高と思わない訓練により、人間は変わることができるはずです。自分の欲望のためだけに生きるのではなく、周りの人達を幸せにしてあげたいと願っていると、自分の欲は気にならなくなります。・・・・・・こころの持ち方を変え、悩みや苦しみと向かいあい、変えられない、変わらない自分のこころを認識し自覚する所から「転依」はスタートするのではないでしょうか。