11月26日 社会を乱す人

 人柄が大変良くて立派であるが、才能がなく、仕事もきびきびと出来ない人があります。例え不才無能であっても、君子というものは、そんな才能の有無にかかわらず、国家・社会を鎮める、安定させるだけの功徳があります。

これに反して、小人にして多才多芸なる者これあり、人間はつまらぬけちな野郎だけども、なかなか才もあれば、芸もある、という人がおる。小人で多才多芸の者は、小さな知恵だの才だのというものはあるが、人間が出来ていないので世を乱します。 先哲講座