法相宗の教えは、煩悩にとらわれている自分に気づいて自分を変えていこうと努力することだと思います。
自分に役立つか、立たないかという損得の価値ではなく、先祖や仏さまとつながって生きていると感じ、大きな慈悲に包まれて生かされていることに感謝し、仏さまの教えに基づく価値に転換していくことが「転依」の教えだと思います。・・・・
法相宗の教えでは、第七末那識(まなしき)という自分でも気づかない所で、自己中心の無意識の働きに左右されていると説きます。・・・・
法相宗の修行とは、常に煩悩にとらわれている自分に気づいて、自分のこころを変えていこうと努力すること、つまり末那識を修正して人間の成長を目指す中で、末那識を超える努力を続けることにあると思います。