11月29日 民族と言葉

 我々の文字とか言葉というものは、決して単なる符号とか、単に意思を疎通する手段にすぎないものでなく、もっと生命もあり、精神のこもったもので、昔から言霊と呼んで、霊という字を当てはめるほど生きものです。それですから、世界のどこを見ても、優秀な民族は必ずその民族の言葉、文字を非常に大切にしております。その国民の使っている文字、したがって文章、詩歌を見れば、大体その民族の値打ちがわかると言われるくらいのものです。   運命を開く