乾徳山 日本二百名山 山梨県甲州市
両神山とか甲武信岳を登山したり西沢渓谷の紅葉を楽しんだ時、雁坂道を通るが、その時この乾徳山の登山口を見つけて以来、とても気がかりな山であった。山頂部が巨岩で形成されており、雨とか雪は避けねばならぬ。特に山頂直下の20メートルはある垂直の天狗岩の登攀は臆病な私には最後まで懸念ポイントであった。今回は、格別の晴天に恵まれて、先ず、難なく登攀できて楽しいスリルを満喫したと言えそうである。下山は水のタルを通ったが、中々険しいものであった。平成21年11月5日
ポイント | 着 | 発 | 歩行時間 | 休憩時間 | ポイント概況 | 備考 |
鳥取 11月4日発 | 6:39 | はくと号ー新大阪着9:28-発9:40ひかり466号-名古屋着10:32-発11:00しなの9号 | 塩尻着12:52-発あずさ12:52--甲府着14:06 レンタル |
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甲府 | 14:06 | 14:30 | 徳和村の登山口を確認する。道なりの奥に自然に着く。この村には二つ登山口がある。 | 道満尾根経由はを下山ルート。大きな駐車場利用。 | ||
11月5日 快晴 川浦温泉 |
5:55 | 朝食は8時からなのでお握りを部屋で食べて出発。 | 秋であり早立ち早い下山を心がける。 | |||
徳和駐車場 988米 | 6:00 | 6:05 | 登山タイムスタート。 | 誰も駐車なし。 | ||
登山口 林道上 | 6:37 | 0:32 | 一般道の登山口から少し上。杉林の中、次第に急となる。 | ここは林道との交差点。延々と登る。 | ||
銀晶水 | 7:06 | 7:07 | 0:29 | 0:01 | 水がチョロチョロと流れている。少し開けた樹林帯。 | ここから尾根筋をジクザグに進む。 |
錦晶水 | 7:53 | 8:00 | 0:46 | 0:07 | 銀晶水より多く流れている。少し飲んでみる。 | カラマツ樹林帯だが全て落葉している。 |
国師ヶ原 | 8:08 | 0:08 | 次第に空が明るくなりよく見え出した。左に、樹林帯の向こうに乾徳山が見え出す。国師ヶ原は明るい高原で上の方に黄色い草原の扇平がよく見える。 | ここから山頂まで1時間45分とあり登山口へも1時間45分と道標にある。ここは十字路で道満尾根へ行く。 | ||
月見岩 | 8:35 | 8:43 | 0:27 | 0:08 | 大きな岩、山頂がよく見える。 | |
扇平 1850米 | 8:46 | 0:03 | 月見岩の至近にある。 | ススキの草原。 |
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岩場群 | 次第に巨岩が現れだす。想像以上の大きな岩の林立。時に攀じ登り時に廻り道がある。巨石群を縫うように進む。 | 左サイドの岩の向うは切れ落ちており、成るべく見ないようにした。 | ||||
最初の鉄の鎖 | 巨岩に二つの鉄クサリが垂れ下がっている。 | 右のクサリが登りやすい。足元注意。 | ||||
天狗の垂直岩 |
見上げると20米はある。垂直な登攀、足場はありクサリも確りしており懸念ない。 | だが、成るべくクサリに全ての重心のかからぬようにした。 | ||||
乾徳山 2031米 |
9:45 | 10:03 | 0:59 | 0:18 | 展望抜群、勿論、富士山も。 | 甲斐駒から北岳と南アルプス、八ヶ岳、北アルプスと大展望で素晴らしい。 |
水のタル | 10:15 | 0:12 | とても危険な岩場の下り道。 | 振りかえっとて見ると、恐いような岩の山頂。 | ||
国師ヶ原 | 11:30 | 1:15 | とても険悪な下山道、樹林帯と傾斜のきつい道に根が跋扈している。さながら谷に近いような印象。歩き難い。 | ここから道満尾根への道を辿る。道幅の広い道。ここは十字路となつている。 | ||
道満尾根の交差点 | 扇平からの道と大平牧場登山口への林道との交差点。 | 道標がない、テープもない。林道を3回程度横断しつつ下る。 | ||||
道満山 海抜1312米 |
12:24 | 12:50 | 0:54 | 0:26 | 林道を越えた処に尾根道がある。視界はゼロ。この辺は紅葉真っ盛り。 | 西に今朝登った山の急な傾斜の稜線が見えた。ここで簡単昼食。 |
徳和下山口 | 13:25 | 13:30 | 0:35 | 0:05 | 集落に水場あり登山靴とか | ストックを水洗。 |
徳和駐車場 | 13:45 | 13:50 | 0:15 | |||
大菩薩嶺 登山口 福ちゃん荘 |
15:50 | 二度目だが、福ちゃん荘は午前8時以降しか駐車不能であり近くに駐車できるか事前点検に行く。 | 裂石温泉から20分程度で行けるのだが、道はウネウネとしている。 | |||
総時間 7:40 |
休憩時間 1:05 |
実歩行時間 6:35 |
総括 |
何と申しても山頂部の巨岩を登攀する魅力は少しのスリルと緊張感もあり楽しいと言える。山頂部麓の幾多の巨岩をかき分けて進み、時に登り、時には下る、ハシゴもクサリもある。そして遂に天狗岩のスリルには登攀の醍醐味がある。三点固定で慎重にやれば懸念ない。 それに360度の大展望か素晴らしい。日本列島の中心にいるような気持ちもする。南アルプス連峰、八ヶ岳、北アルプス、そして富士山は至近に見える。男性的ないい山だ。多年の願望を果たした思い。 |