お水取り

 愚生が壮年時代に面識あり後に東大寺管長になられて平岡定海師が二月堂の住職をされていた。大松明の野生的お祭り、これは本尊の十一面観音へのお詫びの行事である。仏様へのお詫びを「悔過(けか)」という。天下安穏、五穀成熟、万民()(らく)を祈願する。この行事は天平勝宝4年から始まる。

お水は若狭の国からのものだ。二月堂の周辺には三座の神社がありお水取りの練行衆はこの神社を拝してから祭りをする、まさに神仏習合である。

日本って素晴らしい国ですね。