盧舎那仏(るしゃなぶつ)と大仏殿 国宝

 万物を照らす光り輝く存在の意、華厳経における全宇宙を統べる最高仏もお姿は宇宙の智慧、慈悲を表し、人々が思いやりの心でつながり絆を深めることを願うと言う。

(なん)大門(だいもん)を潜り抜け参道を進む、大仏殿は世界最大級の木造古建築。創建当初は86米の威容、殿前には高さ100米の七重の塔が二基あったという。

大仏の座高は15米、日本人は繊細さだけでなくこの盧舎那仏(るしゃなぶつ)の如く巨大な力強さを志向する感覚も保有している。仁徳天皇の御陵はエジプトのピラミッドや秦の始皇帝の墓より大きく世界一の墳墓である。