李登輝氏のリップンチェンシン

1119日付サンケイ新聞掲載、李登輝氏の講演原稿を読みましたか。立派な人物だ。日本国の事を思ってくれている。それに引き換え、現今日本人政治家の惨憺たる、不甲斐無い有様は日本の歴史的悲劇だ。

私はこのお方の書物を読んでいたから台湾の八田与一氏の烏山頭ダムの事は知っていた。叉、李登輝台湾を敬愛している。この八田さんの話は日本植民地経営の実態を如実に示すものだ。朝鮮でも似たような話を知っている。

一国の大統領をしたお方が、日本国の悠久の精神と日本人の子供たちが教えて貰わないで知らない日本の偉人をご披露してくださるのだ。情けないが、在り難いことだ。

このようなお方に
来日して頂けぬとは、日本人は、本当に恥じ入らねばなるまい。北朝鮮の拉致問題のように、日本国中が、澎湃として、李登輝氏の来日賛成と言わぬとは、武士の国でなくなった。これこそ、日本精神を喪失した証拠だ。情けないね、国家として落ちぶれた。

経済大国、金融資産世界一の小金に惑わされて、国民として、国家として、信義と礼儀を失った証左だ。先祖様に申し訳ないと思わぬか。自民党も、ここまで落ちぶれたか。まして、民主党などに政権は絶対渡してはなるまい。

今回、慶応大学の学生諸君の講演に来日ビザを与えないとは、これが主権国家といえるのか。日本は、ここまで中国に遠慮しなくてはならないのか、痛憤の感情がこみ上げてくる。

あの福田官房長官というシナペコペコ野郎。川口外務大臣も、いいと思っていたが、これでは、川口も、矢張り駄目と烙印を押す。胆識のない国家となった。

国民は立ち上がらねばならぬ。中国も米国も北朝鮮も、結局、原爆保有国家の力の源泉だという事だ。韓国など、経済的には九州程度、北朝鮮などは、どこか地方一県程度の実力であろう。それが、アメリカも韓国も日本も振り回しているのは軍事力なのだ。日本も軍事力を強化して示威するが使用しない平和国家であるべきだ。国際政治は力学だ。皆さん、どお思いますか。日本精神を消滅したら永久に日本は他国に侮られる。
(リップンチェンシンとは、台湾語で日本精神のこと
)

李登輝友の会-----12月15日に岡崎久彦氏が中心となり東京で李登輝氏を招聘するらしい。東京の人間は参加せよ、声を挙げよ。日本人よ、怒れ怒りを忘れたら人間は、企業内でも終わりだぞ。学生諸君よ、騒乱を起こすくらい怒っていいぞ。---追伸 李登輝氏の招聘は中止となったが、会長は、現代文芸評論界の第一人者、阿川弘之氏である。大いに参加されよ。