金融を弄ぶ為政者
今回の銀行株下落は一にかかって政権担当者の発言にある。一口で言えば、金融素人が寄ってたかって権力を弄び無責任な発言をして銀行株価を暴落させたといえる。分析してみる。
1. ペイオフ議論でも、今回の銀行国有化発言でも金融の本質を理解しているものなら出来ない事だ。銀行は信用という無形のもので成り立つ。いわば玉ねぎである。事あらば、秘密裏に対策し一気呵成に事を成し遂げなくてはならない。玉ねぎの皮は剥けば剥くほど、銀行はイジクれば、いじくる程、中味は喪失、即ち信用は消滅する。
分析する。
2. 先ず、第一に、竹中の発言だ。バカの一語に尽きる。
@メガバンクの破綻あり、国有化ありの発言。
A一部銀行のシティバンク売却。
B米国大統領諮問委員長との連携発言。
3. 次に、大蔵省こそ、日本の金融問題をここまで悪化させた張本人であり塩川財務大臣の発言は無責任きわまりない。
4.竹中諮問委員会を取り巻く連中が、矢張り無責任な発言を軽々にマスコミにして流している事である。風評を撒き散らしている。
このように国有化の発言を無神経にあれだけ権力者がやれば、銀行株価が下がるのは当然。
これは政府や責任者が風評を撒き散らすのと全く同じである。金融の常識を完全に無視した発言だ、糾弾に価する。風説の流布で、逮捕しよう。
ペイオフの議論などはするだけで金融仲介機能がマイナスになるのだ。国民に徒に不安を煽るのだ。責任ある当事者なら出来ない。よく考えて断固としてやるべき時にやればいいただけの話である。
銀行玉ねぎは、公開、公開と皮を剥げば何も残らない。
平成14年11月28日