アメリカ式経済の断末魔と日本 

アメリカの自動車産業、GM、 FORD、 CHRYSLERが倒産状態である。金融総本山のシティバンク初めも金融総倒れの瀕死の重傷である。

倒産により、世界自動車産業の250万社が倒産すると予想されている。この連鎖倒産は信じられないほど巨大なものになるであろう。 

これは、決定的に世界経済をどん底に落としいれて、恐慌への道は間違いなのではないか。

勿論、日本も巻き込まれる、それは我々国民生活を「新しいパラダイム」へ転換させなければ解決しないことになるであろう。 

我々は「覚悟」の時を迎えたようである。 

アメリカ経済の繁栄を支えた基幹産業は

@住宅

A自動車

B金融 

であった。住宅から始まり、金融、そして自動車までダメとなろうとしている。 

その基幹三本柱が全部倒壊してしまいそうである。

1950年代のような世界の工場だったアメリカの面影はすでにない。 

アメリカは、これで「オシマイ」となる。

アメリカのここ二十年の経済を見ると、製造業を放棄したに等しいものであった。 

そして金融、しかも実業向けの金融でなく、マネー増殖の為の金融、即ち「虚」のマネーを追い求めるという非実業的な架空の世界にのめり込んでしまっていた。

早晩、行き詰まるものと予感がしていたが、矢張り、「欲の面経済」の限界がきたようである。 

サププライムとかの住宅金融など、まやかしであり、「虚の景気」に過ぎなかったのである。庶民の直感が正しかった。愚かなアメリカだといいたい。 

このアメリカという国は、たかが200年の新興国であり、成熟した人種ではない。傲慢で「叡智」に欠けるものがあった。 

日本のアメリカ追随はここらあたりで後退しなくてはならぬ。 

2000年の伝統ある日本の出番である。

21世紀の世界の進むべき道の道標は「日本的なもの」が大いに役立つものが溢れている。 

だが、政治、特に、野党が「お粗末君」だから、この世界的チャンスを生かしきれないでいる。 

しようもない国内遊戯に耽っているからだ。 

インド洋で、タンカーが海賊にやられてインドも韓国も駆逐艦を出して国益を守ろうとしてるのに、その対策すらしようとしない日本の政治家のバカ野郎と叫びたい。 

国会遊戯はやめて、広く世界を見れないのか、小沢一郎、汝は格段に「悪」である。日本のガンだ。 

平成20年12月1日 

徳永日本学研究所 代表 徳永圀典