2012年は存亡の危機到来?  

この会では、数年前から再三に亘り申してきたが、私は、遂に来年の秋までに、日本の財政破綻、国家存亡の危機が到来すると予測せざるを得ないと思うに至った。 

引き金は

1.   米国債の暴落

2.   世界的な食糧・エネルギーの高騰によるインフレ

3.   EUの金融危機

4.   日本国債への投機再来?金利上昇(メガバンクで1l金利上昇で1兆円から15千億の含み損発生、米国と日本を除く各国の金利は上昇している。) 

こうなると、

 日本の財政は、ギリギリの綱渡りですから、足元を見られて、フアンドの仕掛けによる、

1.   日本国債の暴落

2.   日本を支えていた金融システムの決定的破壊。 

東北大地震の後、315日、日本の株式市場は、先物で一時、1600円安という暴落が起こった。これは、暴走するコンピューターが資本市場を支配しているからです。日本人の資産は、コンピューターにより、巧みに、合法的に、持ち去られていた。 

日本の国債暴落は、時間の問題ではないか。

税収38兆円の国家が、どうやって1000兆円もの借金を返済できるのか、不能。これ程の借金をした国家がその借金を返済した歴史は聴いたことが無い。 

2011年度の予算は92兆円、税収は41兆円でしたが、恐らく55兆円近い歳入不足となりましょう。消費税を上げでも5パーセントで12兆円増加するだけ。

財務省幹部は、内心、日本国債の暴落は避けられないと思っているのではないか。 

然し、アメリカ、EU、中国も安泰ではない。

リーマン・ショック後、各国はバラマキ財政をしており、それは限界に到着している。来年はその副作用を体験することになるのではないか。 

世界中の国は、山のようにマネーを印刷している。

世界の国債市場の大暴落、それによる通貨価値の失墜。

加速するインフレ、世界の大混乱が目前の感。

来年は、資本主義システムの崩壊へと向うのではないか。

日本経済も徹底的な打撃を受けると思われる。

来年は、経済の大混乱が起きてくる。極端なインフレ。 

日本を襲う財政崩壊、覚悟を決めなければならぬ。 

限界に達している、日本を覆う金融システムの全てが破壊されてから日本の再生が始まるのか。 

要するに、私が年来に渡り述べている「西欧原理の破綻」であります。コロンブス以来500年に渡る大量生産、大量破壊の思想は完全に行詰ったのである。

来年は、大波乱の年となるであろう。ご破算で願いましてはではないか。

我々はそれに耐える覚悟を持たねばならない。

将に、「歴史は繰り返す」のであります。
 

         平成23111 

     徳永日本学研究所 代表 徳永圀典