危機に対する感受性

去る五月、中国の李首相が初めて来日し東京で安倍総理等との会談が終わると直ちに北海道へ行き多々歓迎宴があった。10月、天皇即位式には習主席の盟友・王岐山副主席が来日、式後直ぐ北海道に飛び知事らと懇談した。

私は、中国首脳部の一連の北海道行きは中国人民への北海道移住促進暗示だと洞察する。中国人による北海道の水源森林、住宅の購入が極めて目立つのだ。かてて加えて中国は北極圏を世界戦略的に遠望している。
北海道は中国にとり対米国、対ロシアへの拠点として絶好の戦略的好適地。
メディアは触れぬが安倍総理と李首相の対談では推察だがあの人物、常に上からの大国意識の目線の物言いであろうと私は思っている。    

1962年ソ連フルシチョフ首相と米国ケネディ大統領時代、キューバ危機が発生、ソ連と米国が対決、一触即発、世界が緊張し注目の時、中国は突如、中国シンパであったネール首相のインドに侵入した。中国の緻密な内外の事前準備があった。
以来、インドは骨肉に染み込む憎悪を中国に抱いた。ベトナムには懲罰として侵入した、中国とはこんな国である。            

天皇即位式日も中国船は尖閣諸島領海に侵入した。友好顔をしながら袖の下には鎧が見え口と腹は全く違う。

中国では土地私有制は無く、人民の土地私有は不可能。
日本では中国人が自由に日本の土地を購入できるとは実に不平等、不公平極まりなく危険。外国人のこれらの権利はレシプロカル、即ち相互主義でなくてはならぬ。

これらに関して政治家も政府も安心の出来る措置を取る姿勢が皆無に見える。何らかの対策を取るべきで、政治家は「治者たる責任意識」を発揮しなくてはならぬ!

                徳永日本学研究所 代表 徳永圀典