1216日 芽茶苦茶

 良薬は口に苦い、苦言を好むほどの人間でなければ話せない。もっともその滋味秘訣を知らないで、いきなり折角の芽茶に熱湯を注いで、甘いも渋いもなく、苦々しくしてしまうのが「芽茶苦茶」である。目茶苦茶ではない。それは茶を無にするものであるから「滅茶」、「無茶」というのも当たっている。