12月22日 家庭 その二
昔は尊敬しあった夫婦同士で互いに子をとり易えて教えたものだ。それが今日わが子は学校へ入れるということになったわけです。然し、それだからとて、家庭で親は子を教えられるものではない。教えてはならないというのではありません。理屈ぽくなったり厳しすぎてはいけないというのであって、佳く躾け、良い習慣をつけ、愛情の小世界の中で、家族や親戚や隣人、客人に交わって、好ましい社会的訓練を受けさせる意味の教育は絶対に必要です。それには父母がそのお手本を示さねばなりません。父の卑俗や朝寝・夜更かし・母の怠惰不潔、夫婦の喧嘩口論、他人の陰口などの悪習があっては子供の良くなるわけはありません。 日本の父母