12月23日 真の妻・母の減少

 私は内々、女というものは男の持たない好いもの、例えば優情、謙虚、礼節、献身のような美徳を持っておる、男より高尚なものと信じておるのですが、悲しいことにそういう婦人がだんだん居なくなって来ました。現代は我々の父母が作っていたような誠の家庭が無くなりつつあるようです。家は有るが、蘇生や勇気を与えられるような家庭ではなく、男女が単に飲食を共にする合宿所に過ぎない。女は何とか彼とか理屈をつけて外に出たがり、家事を嫌い、言葉づかいから、手紙から応対動作など、凡てその母親達の持っていた巧まぬ教養を失っています。  日本の父母