新しい現実 興亡盛衰は歴史の必然
トランプ登場
まだ正式には12月19日の選挙人選挙がある。投票総数ではヒラリーが200万人多い。だから、選挙人投票でヒラリーにせよ、という運動が起きて400万人集めている。法的には、トランプにする義務はないらしいから、どんな動きが出るのかわからない。
未曾有の大乱戦でした。
トランプ登場により「新しい孤立主義」に毒されつつある印象を世界に与えました。だが、アメリカに孤立主義はあり得ない。トランプ現象は、多くのアメリカ人が現状に不満を抱いている表れ。ヨーロッパと同根で白人の反逆ですね。
つらつら考えてみると、日米同盟など世界の多くの同盟は「ソ連の脅威」の時代の産物であります。
トランプ現象は、明らかに歴史が新しい時代へ突入した証左であります。
世界の「新しい現実」に立ち向かう意味であると捉えるべきでありましょう。
完全に戦後かせら抜け出る時が到来したのであります。
歴史的にみて、これまでの過去の戦争は、国際関係の問題解決の一つの手法であった。現代は技術の力は巨大であり、だから大国間の一回の戦争で破滅的大惨事となる、戦争は解決策でないと世界の指導者は認識しなければならないでしょう。
現在、世界は、大きな変革期に入ったのであります、トランプ現象は歴史の必然的一コマであります。
一口で申せば、
第二次世界大戦後に出来た世界が終ろうとしているのだと思う。
戦後の枠組みが、現実に合わず、維持できなくなり、世界各国の関係を、再定義し、再構築する必要が始まったのだ。
今、世界で最強の軍備と、最高に強い経済を合わせ持つのはアメリがだけであります。
それであるのに世紀末的大問題に直面しているということであります。歴史的必然性、新しい現実に直面しているのであります。
ロシアとアメリカと日本が組むということさえ考えられるのであります。ロシア議会は大拍手でトランプ歓迎だし、モスクワにトランプ通りを作る声さえ市民の中にある。
こうなると対中国へ抑止力となりますね。
400年前、ヨーロッパで30年戦争というのがありました。政治と宗教の問題ですが、多くの犠牲者が出て、
ウエストファリア条約が出来て、宗教と政治の問題を分離させ、国際的に有益な結果を招きました。
世界の新しい現実は、国際問題の新しい解決策、人類の英知を希求し続けるでしょうが、混乱の時代は続く。
トランプで、いいではないか。
日本は、自分の国は自分で守るという当然のことを戦後してこなかったのだから、自前の国になるチャンスであります。
軍備は、戦争の為ではない、「寄らば切るぞの完全な体制」を築くことなのであります。
トランプ経済は「高圧経済」と言われる。
一時的に,大型財政投融資をするという。だから株が高い。しかし余波も大きい、ドルが強くなり新興国とかからドルが還流してそちらの景気が悪化する。
彼は「米国第一主義」貫くでしょう。
政治経験がないから、平気で前言も撤回する。
どうやら、賢くないアメリカ人気質に属する。
アメリカというのは、歴史的にみて、賢くない大統領がいた、ルーズベルト然り、トルーマン然り。
安倍総理も油断してはならぬ。
イギリスのE?脱退を主張した政党党首をアメリカ大使にと勧誘したり、型破りのトランプ、要するに、アメリカ・ファーストは間違いない。
要は、日本の国益を追求することであります。
トランプで、いいではないか。
戦後体制の米国一極主義は名実共に終わりであることは確かであります。
トランプはTPPを廃止すると宣言した。
これから政権発足後、どうなるか読めない。
要するに、トランプは、過去のグローバル化の流れを逆行させ、経済の仕組みや米国財政を不安定化しドルの信認低下させるかもしれない。との懸念も潜む。
金融政策でも、多くの金融機関が毛嫌いしているドット・フランク法――金融規制改革法――の廃止を仄めかしている。
レーガン大統領以後、資本の自由化推進により、不平等が拡大した事実、米国上位10%が50%の富を所有、日本とドイツでは40%。不平等が拡大している。レーガン以後の経済繁栄の仕組みが低成長や不平等を招いたという判断があります。
為替操作国・中国には、市場経済国と認定しない動きが出てきた。中国が大きく反発しWTOに提訴するとか反応している。前哨戦は始まっています。
こんな話もある。
トランプが、中国との激突も辞さない強硬政策を決断した、安倍首相にも協力を求めたようだと言う極秘情報が流れていると旧知の米情報当局関係者が語る。
米政府関係者が次のようにいう。
「会談は大成功。2人は意気投合しゴルフ外交調整も進めている。トランプ氏には就任直後、世界の首脳が電話で祝意を伝えて会談を求めた。だが、会うと即決したのは安倍首相だけ。
いわく、「大統領就任初日に中国を『為替操作国』に認定する」「中国のハッカーや模造品に規制強化する」「中国の輸入品に45%の関税を課す」「中国の覇権主義を思いとどまらせる。米軍の規模を拡充し、南シナ海と東シナ海で米軍の存在感を高める」…。
まさに、中国との「通貨戦争」「貿易戦争」「全面衝突」すら辞さない決意表明ではないか。
トランプは今後、軍事費を約300億ドル(約3兆3237億円)増額させ、米軍の大増強を図る。日本などの同盟国には「負担増」と「役割増」を求めるとされる。
米国が劇的に変わるのは間違いない。日本も覚悟と責任が求められる。
だが、自国と世界の平和と繁栄を守るため、怯んではならない。
世界の、「新たな力学」を巡る駆け引きが始まっている。
世界は流動化が始まった、日本の立ち位置を、大国間にあって、どう作り上げるのか。
少なくとも、民主党のレンボ―とか野田とかの人材では敗北ありき、世界の安倍総理でよかったが、どう推移するか、これからであります。
実際、何が起ころかは分からない。
興亡盛衰は歴史の必然であります。
新しい現実に相応しい叡智を持たねばなりませんが、容易ではありません。
新しい試練であります。それに全力投球しなくてはなりません。
それは、感情でなく、
1情緒でなく科学的知見に基づく。
2.大局的歴史観を持ち歴史を洞察する。
3.目先に捉われず長い目で判断する。
4.恐れず、躊躇わず、果敢に叡智を発揮しなくてはならない時の到来であります。
5.軟弱な精神では国を亡ぼす。
6.自分の家は自分が守るものであります。
そこに、命がけの真剣さにより道は拓けます。
トランプは米国と世界経済と不安定にする恐れあり。
だから、西洋の原理は行き詰まるのです、あのトインビーが、遂に易学で、開眼した。
窮すれば転ずですね、宇宙は終わりがない、「未済」です、
それは、相対性原理です。
表現を変えれば、白黒と明白に対決する西洋原理、
対して、日本は、あいまいなベージュを好む。
これ白黒から「中」と言えませんか。
白黒対決では世の中、上手く行きません。
易の原理に叶っている。
互いに、相対立しつつ、相待って発展、即と「中」するのです。
世界は、再び、相対立する時代への突入した。いずれは、長い闘争を経て、いつかは、中するでしょう。
人間とは愚かなものです、その間、苦しむのが人間、
これは、地上の生ある者の持つ、さが、「性」です。
甘んじで受けて生き延びるしか無いのですね。
混沌とした時代の到来、中するまで続くことでありましょう。
間をおいて、
韓国、反対勢力は北朝鮮シンパと言われている。
これで日本とは再び振り出しの戻った。
THAADのミサイル防衛とか日韓軍事協定もおかしくなり、朝鮮半島は緊張が続く。トランプも愛想が尽きたら、日本列島はとても地政学的に困惑する。
世界は、混迷の事態へ一段と進む。
こんな時に大切なのは国民が団結することであります。パラパラでは外国勢力にやられるのであります
平成28年12月4日
鳥取木鶏会 会長 徳永圀典