12月5日 義とは
天は何を欲し何を憎むか。私の観る所では、天は義を欲し不義を憎む。見よ、世間に義あれば進歩があるが、義なければ乱れる。天は生成化育を愛し、平和を愛する。義とは正すことである。低きものが高きものを引き下げることではなくて、高きものが低きものを引き上げることでなくてはならぬ。そこに階級の正しい意義がある。その正すことにおいて天子が最高の地位に在ることはいまさら言うまでもない。しかしながらその天子もまた天の正すところのものであることを知っているものはまことに少ないと言わねばならぬ。
政治と改革