128日は大東亜戦争開戦日

 

敗戦三年目の昭和2311月、鳥取一中通学中の朝、若桜街道で流れたラジオの声は生涯忘れない「東条英機、デス、バイ、ハンギング」若桜街道筋で聞いた。

太平洋戦争とは戦勝国・英米等の敗戦後の言い方で、日本人は大東亜戦争で戦った。敗戦し、卑劣な事後法の東京裁判で絞首刑となった東条首相が裁判で主張した事は、世界現代史はアヘン戦争まで遡らねば審判は不可能だ、であった。これは正しい。東京裁判は戦勝国に都合のよい昭和3年以後の歴史に依拠しているからだ。アヘン戦争は英国の謀略に嵌った清国滅亡の遠因である。

世界史を更に俯瞰的に正確に見るには五百年前のコロンブスアメリカ大陸発見まで遡り、欧米が世界植民地化を開始し世界各地で何をしてきたかを問い詰めねば近現代史の真相は明らかにならぬと私はずっと思っている。

日本は敗戦し過失も認め努力し、遂に安倍外交に見る如く旧敵国の米、英、フランス、ロシア、中国からも賞賛を得るに至った。日本はインド太平洋を俯瞰した戦略を立て今や、自由と民主主義を守る21世紀のキーマン国となった。

さらに指摘すべきは、大正8年国際連盟で日本が世界初の人種差別撤廃法案を提起したが米国により廃案とされたことだ。世界の現状を見ればいかに日本が人間として公平、先進的視野に立っていたか理解できよう。大東亜戦争は人種差別に遠因があった。日本は敗れたが、それにより白人のくびきから解放された東南アジア諸国は全て独立国となった。戦後日本は正しく矜持ある人間の道を歩んでいる。

               徳永圀典