129日 人間と自然は一体

 人間と自然というものは対立相克するものではない。人間は自然から出て自然を受け継いて、そうして人間独特の使命において自然を発展させてゆくものである。新たに深い自然の真理というもの、摂理というようなものを発見してみると、人間の原理、文明の原理というものが、自然の理法から非常な逸脱しておるところが多い。これでは人間が自然によって裁かれ、人間が滅びる危険性がある。人間の法則というものは即ち自然の法則に基づくものである。人と自然との一致、自然の深い摂理の人間による優れた解明、それによって人間が本当の発展をすることができる。

                活眼活学