サンケイ新聞 談話室トップに掲載さる 
平成13年3月9日

政治も効率化せよ

@市場経済で民間企業は生死の狭間にある。合理化、効率化が進み多くの国民は呻吟している。効率化しないと倒産にいたるからだ。

A翻って政治を代表とする公的職務の分野はいかがであろうか。先ず、国会と政治の分野は全く生産性と効率に欠ける。これは民間なら倒産であり、株は売りである。それを許容できる時代は過ぎ去り国家として断崖絶壁にいる事を忘れている。一体政治家諸君は 何を考えているのであろうか。わが身を忘れて行動に出てよい。国会の論議は、実に非生産的で国家の現実と程遠い。悪事は検察に一任して国家としての喫緊の課題を徹夜も辞さずやり遂げるべきだ。家庭の一大事なら放置すまいに。中国とか韓国から教科書問題、参政権問題等の内政干渉を受けているのに、何一つ、行動的反応がない。何のために代議士があるのかと言いたい。「剛明、事に任じ、慷慨、敢えて言い、国を愛する事、家の如く、時を憂う事、病の如くにして国民を代表する政治家」だと言いたい。国民の生命、財産を守る選良は今こそ命がけでやって貰ってよい。命がけが出来ないから物事が解決しない。政治家は現代のノブレスオブリージュとして国民的、政治的にその

義務を保有者するものだ。

B政治の効率の悪さの原因に政治が仲良しゴッコ的になっている事を指摘したい。イデオロギーによる葛藤がない今日の日本の悲劇は政治家諸君が主義主張とか理念で党派を作らないという怠慢がある。面子とか利害で離合集散してきた次元の低い政治家の為に不当に経済も悪化し有効な対策が遅れた。これは与野党とも有罪である。

C次に一部の大マスメディア。彼らは何と情けない存在であろうか。国益を顧みない商業主義そのもので、崇高な報道の自由から乖離された存在となっている。社会悪を招く存在にすらなっているという多くのサイレントな庶民の思いに耳を傾けよ。

D最後に、日本人はなんと主張しない国民であろう。市場経済とは主張することから始まることを忘れまい。黙っていると、本当に日本国は倒産する。