11月--お金の社会学8 運・不運
11月1日 | 運去って金、鉄となり、時来たって鉄、金となる。 | 一たび運が去ると金も鉄の価値、時勢にあうと鉄も金にいたる。凡人が一挙に権勢者となるも時の運。田中耕一氏はシンデレラボーイに非ず。 |
11月2日 | 運・根・鈍 | 成功には、幸運に遭遇し、根気がいい事。鈍いくらいの粘り強さが必要。 |
11月3日 | 運命の女神は勇者を助ける。 | 逆境にめげないで困難に打ち勝つ意欲こそ運が幸いする。 |
11月4日 | 運は義に伴う。 | 信義ある行為は天も見方する。 |
11月5日 | 為すことは我にありて成ることは天命なり。 | 物事は自分で努力しなくては成功しないが、成功するかどおかは天運次第。 |
11月6日 | 力は山を抜き気は世を蓋う-おおう。 | 体力は山を引き抜く程あり、気力は天下をおおい尽くすほど盛ん。天運の尽きた事を嘆いた言葉。 |
11月7日 | 禍福己に由る。 | 同じ事が、禍となったり福となるのも、凡てその人自身の考えや所行による。 |
11月8日 | 禍は福の倚-よ-る所、福は禍の伏する所。 | 災難は幸福の原因ともなり、幸運も転じて禍の元となる。禍福は互いに原因と結果の関係。 |
11月9日 | 禍福門なし、只人の招く所。 | 禍福は入り口があるわけではない。その人の所行が招くものだ。 |
11月10日 | 家貧しくして良妻を思い、国乱れては良相を思う。 | 貧乏には良妻、国乱れて、優れた政治家の出現を待ち望む。現今日本は酷似の状況。 |
11月11日 | 禍を転じて福となす。 | 身に降りかかる災難を巧く利用して福の因となすように取り計らう。 |
11月12日 | 今日の哀れは明日のわが身。 | 他人の今日の哀れさは明日の自分のそれである。他人の災難を他人事と見過ごさないとの戒め。 |
11月13日 | 命を知る者は天を怨みず。 | 命は天の司どるものである事を知る者は、自分の悲運を怨まない。 |
11月14日 | 禍福は糾える縄の如し。 | 禍が福となり、福が禍のもとになったりして、この世の幸不幸は縄を寄り合わせたように表裏をなしている。 |
11月15日 | 塞翁が馬。 | 人生は災いがいつ福の運となるやも、福がいつ禍の原因となるやもしれない。吉凶禍福の転変は計り知れず、禍も悲しむにあたらず、福も喜ぶにたりない。 |
11月16日 | 運は曲がらぬ道。 | 好運は真っ直ぐな道をやってくる。正当な思考、手段、方法によってのみ幸運がある。良い企画-良い思考-こそ大切。 |
11月17日 | 好い後は悪い。 | 続けて、悪い後は好い。楽あれば苦あり。人生とはそんなもの。 |
11月18日 | 運を待つは死を待つに等し。 | 努力なくただ幸運の到来を待つのは自分の死を待つような愚かなことだ。 |
11月19日 | 笑う門には福来たる。 | いつも笑い声が満ち、和気藹々とした家とか人間には、自然に幸福がやってくる。先ず、自分が和言愛語すれは効果覿面。 |
11月20日 | 福は隠約に生ず。 | 幸福は困難、困窮に耐え抜いたときに得られる。 |
11月21日 | 人常に菜根を咬-か-み得ば即ち百事作-な-すべし。 | 困窮に耐えることができれば人はどんなことでも成し遂げられる。 |
11月22日 | 一陽来復。 | 冬が去り春が来る。宇宙の事は万事変化であり天運の自然なり。陰と陽の交流で成り立つ。 |
11月23日 | 運命は人に問え、天心は人の心に示す。 | 事をはかるには賢人に尋ねるがいい、運命を司どる天の意向は矢張り人の心に示されるからだ。 |
11月24日 | 幸せが過ぎると寿命が短い。 | 幸福すぎる人生を送る人は短命におわりがちである。 |
11月25日 | 大吉は凶に還る。 | 吉は幸運、それ以上の大吉は凶に近いと幸せも程ほどがよい謙虚に誡めたもの。 |
11月26日 | 吉凶は人によりて日によらず。 | 人間の行動内容次第で成功、運、不運が生まれる。時や日によらない。 |
11月27日 | お天道様-おてんとう-に石。 | お天道は太陽、人間の道(仁義礼智信)。それに向かい石を投げれば自分にあたる。自分の不幸の元。 |
11月28日 | 不幸は単独にては来たらず。 | misfortune never come alone。旧約聖書にすらある。悪い事は重なる。 |
11月29日 | 福は求むべからず。 | 幸福は直接求めても来ない、むしろ喜びの心を育て周囲を和やかにするなど福を招く素地が大切。福に三あり。惜福、分福、植福。植福の思想は日本にあり中国、韓国にない。 |
11月30日 | 富貴天にあり。 | 人が望んで得られないのが富貴。実力で得られるのは小金か。 |