日本精神の復活こそ肝要ーー一国平和主義の破綻は明白

我国にはサムライ精神というものがあり、武士道として新渡戸稲造氏が発刊した書物は、武士道、即ち日本道徳の価値を広く世界に高めたものだ。その精神が、白人の植民地とならず短期間に戦前の列強となり一等国民になった所以であろう。武士道は日本では、いわば宗教に相当すると言われる。我々の正邪、善悪の観念を形成しているのはこの武士道の精神に在ると思われる。武士道は我国の一千年の進化を経て形成されたもので日本固有の立派な道であり、近世の成功の主たる精神要因と信じる。
いずれ、このホームページでも、少し触れて見たいと思っている。武士道こそ日本人の歴史、文明における最善のモラルと言って憚らない。我国の現今の、この退廃はこの精神の消滅に在る。

現在の日本は、昭和20年の敗戦のように焦土ではないので国民は平然としているが、マネーの経済敗戦の結果、日本各地のビル・ゴルフ場・企業が二束三文で外資に渡り、見えない焦土である事を強く自覚する要がある。

私は、米国が、日本国民のマネーを米国に取り入れて米国の繁栄に貢献すべく、不良債権の解決を迫り金融解体を暗黙で迫っているのが実態だと思う。米国は口に出していないが、それしか米国の当面のマネー流入手段はない。日本は本当に戦わなくてはならない。米国と戦争するのではない、同盟は必要だ。

ブッシュはテロ以来実質的に第四次世界大戦に突入している。ブッシュが、イラク戦争に反対しているドイツとフランスを古いヨーロッパと言った。これは、中近東、アフリカの利権は戦前からヨーロッパのものであり、彼らがユーローを創りだして、米ドルの弱体化を狙ったがその戦略的反撃だと私は思う。米国がイラク即ち油田地帯を押さえれば世界は大変化する。そしてロシアと組み米国の世界的ヘゲモニーは完全に確立する。中国など、米国の技術の前では赤子であろう。インド、ロシア、アフガン把握による中国包囲網は着実に進展している。ここ10年の間に米国は世界覇権を完成しようとしていると思う。日本がマネー面での格好の資金源であろう。

戦うと私は言ったが誰と戦うのか。戦争すると言う意味ではない。外交戦争である。考えて見るが良い、中国と北朝鮮の核保有で、日本は手も足も出なくなっている。北朝鮮などは日本の実力の20分の一程度、韓国は九州程度の経済力である。その国に国民を拉致されるなどは平和主義を標榜しているからである。悪事には断乎として対応するサムライ精神の欠如国民を守る為には場合により戦争する意志の欠如に在る。それは一国平和主義のことである。社民党や民主党の言う、一国平和主義は完全に破綻した。拉致、靖国、竹島、尖閣問題を見れば明白である。普通の国であれば、北朝鮮の核の基地を爆撃するであろう。中国に対して、OECDの援助など絶対しない。靖国神社に総理が参拝するのを干渉されるなど日本国民の精神の問題ではないか。戦後日本人の精神の退廃は恐るべきものがあり、それが経済交渉を含めて、あらゆる国際問題に波及している。

中国・韓国・北朝鮮と外交するのには、断乎とした伝来の日本精神が絶対不可欠である。日本精神の復活こそ、緊急課題である。平成15年2月1日徳永圀典