竹中平蔵金融大臣を憂慮する。
昨年、竹中君が金融大臣として、メガバンクを外資にとか、株を下げるような発言をした時、正論だが遅すぎる、手段が間違っていると私は指摘した。その後、明快に謝罪していないが、各界から拒絶反応が渦巻いた。言わずもがなのことであった。貴君のような金融素人が、この重大な局面の責任者である事を事のほか憂慮している。
1.行政が、業界に約束し指導してきた経緯を放棄したので、決定的な金融行政不信が起きた。
2.公的資金より外資を選択する方向に進んだ。公的資金返済に道を開いたものである。竹中行政不信であり日本の銀行の未来に禍根を残すものであり極めて憂慮する。
3.最近、ミスター円と言われた、元大蔵省財務官の、榊原英資氏のコメントを見たのでここにご披露する。矢張り竹中君はオカシイのだ。
@為替や株・債券などに影響を与える政策決定にたずさわる関係者は、情報の取り扱いに極めて慎重になる必要があります。それは殆どの場合、政策決定がなされた後に行われるべきことで、事前に予見を与えたり、インサイド・インフォーメーションをリークしたりすることは絶対避けなければなりません。
Aこの点で竹中平蔵さんがテレビや雑誌で公的資金の投入や企業倒産の可能性を示唆したことは、政策担当者としてルール違反を犯したと言わざるを得ません。
Bまた、政策決定のために民間人を入れた特別チームを作ったのも問題です。彼らは金融庁の顧問になっているようですが、守秘義務がどの程度厳密にかかるのか、利益相反の問題がどうなるか、定かではありません。特にメンバーの一人、木村剛さんは金融コンサルタントとして、金融行政の影響を直接に受ける職業についています。彼が特別チームのメンバーの一人として得た情報を、金融コンサルタントの際、使わないという保障はありません。もし、こうしたチームの一員となるなら、フルタイムの公務員となって、利益相反の可能性あるビジネスはやめるのが本来のあり方なのです。
C伝えられるところによると、今回の特別チームは金融庁の内部情報を開示を求めることができ、金融庁の今後の方針を左右する可能性が強いのです。
平成15年2月5日
追記 平成15年2月14日 午後17.14
ーーザクザク新聞より引用 やはりお粗末な平蔵さんーー為政者の認識不足明白
竹中平蔵「絶対もうかります」発言で謝罪 金融庁HPからも削除 竹中平蔵金融・経済財政担当相は14日午前の衆院予算委員会で、株価指数に連動する上場投資信託(ETF)の購入に関し「絶対もうかります」と記者会見で発言したことについて「私自身が投資家としてもうかると思って申し上げた。趣旨を誤解されかねない部分があった。不適切な発言で以後注意して行政に当たりたい」と、陳謝した。 民主党の海江田万里氏が発言の撤回と謝罪を求めたのに対し答えた。 海江田氏がさらに閣僚不適格として辞任を求めたのに対しては「反省すべきは反省してしっかりやっていきたい」として拒否した。 ◆小泉、「今、底だと思ったんでしょ」 小泉純一郎首相は14日、竹中平蔵金融・経済財政担当相が株価指数連動型の上場投資信託(ETF)は「絶対もうかる」と発言し、国会で陳謝したことについて「その人(竹中氏)の判断だから。今、底だと思ったんでしょ」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。 首相は「4万円台に比べて8000円台だからね。将来上がると思ったんじゃないですか」と淡々と話した。 日経平均株価はバブル期に3万8000円台まで上昇したが、首相が言うような「4万円台」に達したことはない。 ZAKZAK 2003/02/
|