毛沢東の発言

今年が日中国交回復30年となる。私の記憶では、時の田中角栄総理が、中国の周恩来首相と、固い固いちぎれんばかりの握手をした。そして、周恩来という、大人―たいじんーというに匹敵する素晴らしい人物が言った、シーシータイタイ、子々孫々まで日本と友好し覇権を求めないと。

そして、親分の毛沢東に田中角栄総理が、日本の侵略を謝罪したが、毛沢東は「謝る必要はない。あなた方は我々を助けたのだ」と応じた。
30年代、中国の内乱で、毛一派の共産党が、西安事変を機に、中華民国の蒋介石総統を監禁、息を吹き返し、遂に蒋政権を台湾に追放し内乱軍の共産党が中国全土を奪取した事を指すものであろう。

あれから
30年、日本は毛沢東、周恩来の言を信じ、蒋介石が中国として放棄してくれた賠償を勘案し、惻隠の情で政府援助を続け今日まで総計6兆円に喃々とする資金を提供してきた。処が、近年は江沢民元主席は来日して謝罪を求めたり皇居で非礼な言語を発した。靖国神社の参拝という民族の習慣さえ一々干渉する。政府援助の事は中国国民に知らせないばかりか、唯一の国定教科書で国民を幼少の時から酷い反日教育をし続けている。これでは真の友好な関係など生まれる筈がない。

一方日本は戦後、中国にどのように振舞ってきたか。日本は中国に内政干渉したことは絶無。台湾に武器を提供していない、それどころか台湾の一民間人さえ来日ビザの発給を遠慮する。日本は民主国であるが、中国には民間はない、全て共産党の指導の基に外国の民間関係を左右している。簡単に中国の言い分を信じてはならぬ。これを知らない日本人ー官も民間もーの油断は甚だしく隙を衝かれて国民がいいようにされていると断言できる。忘れてはならない、中国は共産主義国家なのだ。

この毛沢東、周恩来たちはタイジンであった、彼らの発言から見ると、近年の中国は日本の援助資金が欲しいから一々嘴を挟むのだと思える。共産党の元祖達は日本が謝る必要はないと断言したし覇権は求めないとさえ言ったのに忘れているのは中国だ。日本は、もういい加減にキチントした態度をしようではないか。あの毛沢東さえ、謝罪は不要と言ったのだ。この言葉を日本人は思い出して問題を明快にしなくてはならない。
平成15年2月9日