愚かなフランスドイツ群れには絶対的親分が不可欠

イラクのフセインは12年間に渡り国連との約束を履行していないのだ。そのフセインを糾弾することこそ全世界を代表する国連の任務と責任である。処が、ただ戦争反対・平和と叫びアメリカが悪人のように叫ぶのは理性的でない。少なくとも世界のリーダ国の取るべき態度ではあるまい。この間、イラクはクルド人を化学兵器で虐殺さえしている。イラクを巡る事態が妙な方向に流れたのはシラク・フランスとシュレーダードイツの反米である。心理の根底にはブッシュを幼稚と見た両国のリーダーは、米国ドルの一極覇権から離脱の道・EUを創設したからの自信も潜んでいよう。確かに中国を始めとして米国からマネーがEUにシフトしているのは事実であるしアメリカ経済の先行きは予断を許さぬ。然し、大局観から世界を俯瞰すれば、フランス・ドイツの反乱は、共産主義国の中国とかイラク・北朝鮮を大きく利することとなり自由主義国の世界的リーダーシップが瓦解し小国フランスは困るのに、一体全体どんな腹積もりか。更に、フランスとドイツは、日本の民主党や野党と同様で、反対反対と唱えるだけで米国のように世界的実力指導性は無く、事後の世界、国連の収拾、統率能力が欠ける状況を洞察するがいい。大混乱の惨憺たる世界が残るだけだ。グループには必ず大将は一人でないと治まらないのは猿の集団とか動物の群れが証明している。人間にも近いものがある。世界諸国にも、自由で民主的で人間的な性格を持つ実力派の親分が必要なのだ。フランス、ドイツには親分の実力は皆無であり、後始末不能の世界は致命的大混乱を齎すのみである。漁夫の利を得るのは中国・イラク・北朝鮮・イスラム諸国とテロ組織。となると世界は騒然とした未来が予見できる。大局観無き愚かなフランスとドイツだ。
平成15年3月18日