愛国心について

中央教育審議会の最終答申を受けて文部科学省が法案提出作業を進める教育基本法改正をめぐり、日本弁護士連合会の中川明氏が発言した。

「教育によって国家の役に立つ人材づくりを進める考えが色濃く出ている」と最終答申を批判した。

実におかしい結論を出すものかなである。馬鹿馬鹿しい限りである。こんな日本人が育ってしまったのか。

自分の国を愛するという素朴な、当然の事が、事もあろうに言論の府とも言うべき弁護士から出るとは実にこの国はおかしい。

国を愛してどこが悪い。戦前の国を愛する事とは、ここ
60年を経て大いに変化している。国とは国民の集合体である。国を愛するとは国民を愛すると同義語といえる。これが日本のサイレントなマジョリティの大方の感情であろう。

ノイズイなマイノリティのこのような主張に国民は組してはならぬ。戦前と全く違う日本となっているのに妙な理屈を言うものである。

中川氏とか弁護士連合会は、戦前のような国家を連想しているのではないか。それは戦後の民主主義を、成熟して言論の自由な国会を議員を国民を愚弄すると言えるのではないか。彼等こそアナクロニズムそのものである。
平成
1547