なぜ偽造品と言わぬのか コピーとはおかしい


中国は海賊版とか、いわゆる偽造品の多いことは世界的な問題である。あの国の本質を象徴的に示すのがこの偽造だ。

日本は偽造といわずなぜコピーというのであろうか。コピーとは決して犯罪的な言葉ではない。

偽造はレッキとした犯罪である。それをマスメディアはコピーと書きまくるから語感として犯罪感覚が無くなっている。そして、それを知的財産権侵害とか言う。偽造をコピーというのは止めようではないか。

その他、家庭内暴力と言えば理解しやすいのにドメステックバイオレンスなど、日本人の語感を妨害するような言葉を使用しないで欲しい。

国際化とは勿論無関係だ。明治時代、近代西洋科学を導入した時の日本語翻訳は素晴らしいものがある。その造語の背景に、豊かな日本語の素養や知識があった。戦後は日本語の素養が欠如した年代に入り簡単にカタカナを利用する。

端的なのが、この偽造と言わずコピーと言い、間違った概念を広めて犯罪感覚を消失させる役目をする。コピーと偽造を峻別しよう。マスコミは言葉の使用に工夫すべきである。
平成15年5月8日