一等賞余談の余談 投稿者:石川行一  投稿日: 6月 5日(木)13時46分01秒

「人類最高の良いこと」以来、このホームページにほぼ日参させていただております。
徳永様の論文が掲載されるたび、感心しきり、その論調の明快さに、もやもやしていたものがふっ切れる思いをしております。

徳永様が悲憤慷慨されるように、今の世の中には憂慮すべきことが多過ぎます。
中でも今回指摘された「一等賞」問題は、戦後日本人の大きな精神的病弊の根幹にあるものだと思われます。冷静に考えればものすごくバカバカしいことなのに、今の世の中には、変に説得力を持って受け入れられている、というのが、おかしなところであり、困難なところです。
これもつまり、徳永様がおっしゃる「ノイジー・マイノリティー」のマジック(トリック)なのでしょう。
しかもノイジー・マイノリティの始末の悪さは、マジックショーと違い、自分たちの論理を「マジック」だとは断っていないことです。下手をすると、本人たち自身も、一部のリーダーを除き、それがマジックであることに気付いていないかも知れません。

マジックやトリックは、その種がバラされればおしまいです。徳永様のなさっているのは、その貴重な“ネタバラし作業”ではなないかとも思います。

マジックの種明かしは、普通の人にはまず不可能です。この論理マジックの解体作業はさらに難しく、誰にでも出来るというものではありません。高度な知識と識見と、明晰な論理頭脳が必要です。
マジックでも一度種明かしされてしまったものは、観客は2度とだまされることはありません。「あーまたやってやがる」と馬鹿にされるだけです。ノイジーマイノリティの論理マジックも大多数の国民から、「あー、またウソついてる。だまされないぞ」と思われるような状況にならなければならないと思います。

昭和一桁論も納得のいくものです。私も、論文上で名前の挙げられていた徳永様を含めた昭和一桁論客のファンであり、著書論文の愛読者です。また、それほど著名でなくても、私の知る立派な識見を持った方に昭和一桁世代が多いのも偶然ではない気がします。

その背景に一等国意識があったというご指摘は傾聴に値します。
しかし、逆に、戦後世代が劣等国意識ずくずくで育てられて来たことを考えると、救いようがないことになります。
誇りや矜持を持たない国民の国がこれからどうなって行くのか、憂慮に耐えません。