私の疑問--関西学院大学長の謝罪

数日前であったか、広島の原爆記念館の千羽鶴に放火して燃やした男がいた。関西学院大学の生徒であった。勿論その放火犯の学生は悪い。処がすかさず大学学長が広島に行き謝罪した。私はどおにも少々ガテンが行かないのである。

私は間違っているのであろうか。学生は成人である。一人前の成人が例え学生だとしても学長が謝罪するのは解せないのだ。学長は学生のどこまで管理し指導しているのであろうか。私生活部分から思想面まで管理の義務を感じたからあんなに機敏に謝罪したのであろうか。そのような入学規約があるのか。学長が本学の学生として恥ずかしいと言う道義的なものなら分かる。社会的に親権者のように謝罪する必要があるのか。私は、腑に落ちない。

各位は如何思われますか。ご意見を賜りたい。

私は、未成年が重大犯罪を犯したら、親権者は社会とか関係方面に堂々と出て謝罪しなければならぬ、これは義務があると思う。だから未成年者の罪は刑法免除があるのではないか。

関西学院の学生は成人である。学長は、もし、大学の評判が悪くなるとの気持ちで謝罪したとしたら実に見識の無い、経済的行為としか見えない、即ち利害関係を優先しているのだ。

実はこのような態度が対外関係にあるのだ。それは日韓関係とか日中関係にみられる問題も似たような実に摩訶不思議な処理があるのだ。情緒的過ぎるのだ。

学長は毅然として学生を一成人として突き放して処理していいのではないかと思えて仕方ないのであるが、私は間違っているのであろうか。

平成15年8月3日徳永圀典