関西百名山 登山記録 55 扇山 海抜1309米

平成15年9月16日 快晴

参加者 森川・清水・繁益・安東・高橋・徳永

大型の台風14号も大陸に去り、秋晴れ日本晴れが続き、前日は阪神球団が18年振りの優勝を決め、爽やかな気持ちで昨日(9/16)兵庫県と鳥取県に跨る関西百名山「扇ノ山標高1309m」登山をして参りました。兵庫県一高い「氷ノ山1509m」の隣の山でもあります。
大阪・千里中央からHHCのバスで丁度4時間の道程。山頂は鳥取県側にあり、やはり大阪からは遠い遥かな山でありました。 
バスで途中に立ち寄った第3セクター「若桜鉄道・若桜駅」には(因州若桜にソレ桜が咲いて・・・)で始まる野口雨情作曲の「若桜小唄」の碑を、又、ゆっくり走るローカル列車を見掛け、田舎の風情に心引かれるものが有りました。
同山は今から120〜40万年前、幾度となく噴火し、何枚もの溶岩が山を覆って形づくられ、稜線部のなだらかな斜面や、子ズッコ(小山)、大ズッコなどの高まり、或いは上山高原や畑ガ平等の高原は流出した溶岩の形をそのまま反映しているとの事でありました。鳥取方面から見ると山頂が扇を広げて入る様に見えるところからこの名前が付いたとか。登山道は湯村温泉コースとか、ふるさとの森から或いは姫路公園等から幾つかのコースが有る様ですが、我々は当初予定の湯村温泉コースが落石で交通止めになっており、急遽ふるさとの森コースに変更となりました。
大阪・千里中央ー中国自動車道ー山崎IC下車ー戸倉ー若桜ー八東町ふるさとの森ー登山口(昼食)ー山頂ー大ズッコー同じ山道を下山ー波賀温泉「楓湯」入浴。山頂は周辺を霞みが覆い、360度の素晴らしい眺望とは行きませんでしたが、微かに遠くに氷ノ山が又眼下に鳥取市内が見えるに留まりました。
天気が良ければ東に三川山、蘇武岳、妙見山が、南東には尾根を伸ばした氷ノ山、更に三室山、後山、東山が見えたとの事でありました。山頂より少し足を伸ばした大ズッコでは、ブナ林をしっかり見て参りました。その他、春は白い花を付け、今は赤い実を見事につける「オウカメの木」を暫し観察した。
期待の『湯村温泉』入浴がコース変更の為、立ち寄る事が出来ず波賀温泉「楓湯」に変更。湯村温泉を期待して参加して参加して居られた方はガッカリ。専門登山業者ともなれば事前に良く調査もしキチンとした計画を達てゝ欲しいものである。これで気分を害した方も多かった様に思われる。私もガッカリした。一般参加で、終始賑やかな女性軍団がおり、登山客での例の5・7・5では「扇ノ山 バスに揺られて、煩いな」、「行きは紳士 帰りは只の 酒飲みか」等と川柳が出ていた。
我々は少し品が良くて、

「扇ノ山 遠くに霞む 氷ノ山」   繁益幸雄
「ブナ林 蛇に出くわす 扇ノ山」  清水 猛
「扇ノ山 足の心配 無事帰る」  高橋敬治
「扇ノ山 急ぎ登りて ブナ林」   安東満雄 
                                                    (文責 安東満雄)