菅直人を解剖する
物事の本質は現象面に必ず出てくるものだ。人間でも、言動を丁寧に観察することによりその人物の本質が洞察されるのは当然である。
菅直人君を私は10年前には好意を持ち始めたことがあった。然し、長くは続かなかった。そして、彼の言動を見聞するごとに失望から落胆、そして怒りへと移動してしまったように思う。
1.菅直人君は、以前リベラルを自称していた。---近年、全く言わなくなった。結局、国民にキチンと説明の無いままに終わっている。
2.菅直人君の行動様式を観察してみる。
@国会の本会議開会式に、紋付羽織袴で登場した。別に構わないのだが、威厳がなく、テレビ向けにニヤニヤとしており羽織袴に全く釣り合わない。日本人のこの正装はやはり謹厳、実直と似合う。実直さが見られないし感じられない菅君にはむかない。
A伊勢神宮にお参りしたが、これは大衆向けのものであると国民も見破っている。付け刃というものだ。真摯な、敬虔なものが微塵も感じられない。
B本会議の代表質問に原稿なしでやった、それ事態は良いのだが、発言と内容に品位が全く無く青臭い全学連の未熟さが漂うだけだ。代表質問のミスは矢張り本会議で丁寧に謝るべきであるが文書で誤魔化そうとしている。これは誠実ではない、キチンとした謝罪をすべきであろう。
C近々、東京お台場の、「北朝鮮・工作船」の見学に行くらしいが、これとて大衆受けを狙ったものであろう。今更のような印象を受ける。何故、過去に北朝鮮拉致問題に政党として取り組まないでいたのか。疑問だよ。
Dテレビ討論では、相手を攻撃するだけで、真摯な態度が全く欠けている。問題のすり替えが実に巧い。
E相手を攻撃する、口撃するだけの破壊的人物である。
F国家と国民の為にという視点で誠実に国会で議論を運べば、自ずから国民から信頼が得られようものを、幹事長の岡田共々品の無い、自党の利益の為にのみ汲々としている。本末転倒でありそれは国民はお見通しである。
菅直人君、結局、君はスタンドプレイだけだよ。いい大人の目立ちがり屋が貴君の本性であろう。国家国民の為に、もっと地味に、質実にやって欲しい。政府と一緒に日本の為にという姿勢なら国民も貴君に共感するであろう。
平成16年2月13日 徳永圀典