同盟ということ

日米両国は同盟国である。もし、この同盟条約である日米安全保障条約なかりせば、今日まで日本は平和など不在で侵略と脅威にさいなまれていたと断言できる。

1.  クリントン政権時代、橋本総理時代だが、湾岸戦争でお金だけですませた。これは同盟国ではない。為に、湾岸後の日本はクリントン政権に、日本が崩壊してもよいくらいに徹底的に経済攻撃をされた。日本は辛抱し、辛抱して堪えたからこそ、今日まで生き延びられたと思える。覇権国との交際は我慢が必定だ。徳川の関が原合戦の気持ち、即ち、悔しいけど、強い覇者と巧くやり生き永らえるしかないのだ。それは21世紀のローマ帝国である、アメリカという世界一の覇権国と仲良くやつて行くことが国益に叶うという事である。

2. 今回のイラク攻撃には、この教訓を活かして小泉総理はいち早く、自衛隊参加を決断した。これが同盟国の最たる態度である。マスメディアはこの冷徹な、現実の理解に欠けている。彼らには戦略眼が無い。

3.  だから北朝鮮の日本人拉致が完全に解決するまでアメリカは支援すると言った。

4. 尖閣列島の安全保障はアメリカの義務とまで言った。クリントン政権時代は、曖昧な表現であり当時のモンデール在日米国大使は、日本の所有でないとのニュアンスの発言をした。

5.  それが、小泉総理のあの、明快なイラク自衛隊派遣決断により日本は、安全保障で安心しておられるのだ。

6. 現に、ブッシュは日本の安全はアメリカが守ると発言した。これが同盟の同盟たる所以である。マスメディアは報道しないが、冷静なる国民は心してブッシュ発言を受け止めなくてはならぬ。

7.  私は、アメリカに言うべく事は言えというのが主たる主張であり反米ではない。

8.  そのためにこそ、アメリカに対して同盟国としてするべくこともしなくてはならぬと主張している。なすべき事をしてこそ、言えるのである。

9.  果たして、日本人はこの理屈が本当に理解しているのか、心もとない。これが欠けると中国・朝鮮半島・ロシアへの脅威は更に増してくるのは必定である。

10.  世界の七つの海を支配しているのは海洋国家、英米両国のアングロサクソンである。日本は海洋国家である。大陸の共産主義国、中国の覇権的未来が予想される中、日本の軸足は、決して揺らいではならない。

11. その中国が執拗に日本に、小泉総理を靖国とか歴史に絡めて非難しているのは、日本をアメリカサイドに行かせまいとしている戦略的要素がある。

12.  このあたりの国益を正確に捉え、日本の国益重視を徹底して希求していかなくては日本は危ない。
平成16年5月10日