西日本最大のブナ樹林帯の新緑 扇山と雨滝 海抜1310米
最下欄に重要参考あり


この山は、山頂とか途中でも、展望が悪く、私も個人的には登山したい意欲の余り湧かぬ山ではある。でも、もう4-5回登山しているのは地元であるからであろう。然し、私は自宅裏山の本陣山とか久松山に登山するのが日課のようになっているが、この扇山は鳥取市内から展望すると、扇を広げたように実に、おだやかで、優雅で美しく、雪を被った晴れた日などは白銀もあり実に素晴らしいのである。
この山の魅力は、なんと言っても西日本最大といわれるブナの樹林帯ではなかろうか。1159ピークから1273ピークはなだらかな尾根道でブナの大木が実に素晴らしい。私たちは、この新緑のブナ樹林を鑑賞したくて登山した。期待は十二分に応えてくれた。おまけにスズコも少し早いけど友人と楽しく探しては摘み、沢山採集できた。秋の紅葉は素晴らしいであろう。
それと特筆大書すべきことがあった。私たちは、市内から雨滝村経由、河合谷線林道を「水とふれあい広場」から登山したが、ここに迸るように溢れでている湧水がある。岡山県大原町から老夫婦が軽トラックにその水を満載していた。自家用らしいが、当地方では、氷ノ山よりどこよりも、この扇山のこの湧水が素晴らしいと言って汲んでいた。実に美味しく、友人は声をあげてゴクゴクと飲んでいた。その飲みっぷりに、そのおばあさんは感動したのであろうか、500ミリリットルの冷たい湧水を一本呉れた。
帰途、山麓の「日本百滝である雨滝」の轟々たる落水、巾4メートル落差40メートルの滝のマイナスイオンを存分に吸う。となりの布引の滝は、これまた湧水の滝であり、水の美味しいのは、このブナ樹林帯だと思った。近くで、この水を使用した、豆腐を買って帰途についた。私は八東町の登山口からよりこのルートをお薦めする。
平成16年5月12日
重要参考ーー友人からの昨夜のメール。ー日頃、我々は、山岳ガイドブックに示されているタイムのいい加減さに辟易し計画が狂う事が屡あった。論理的な頭脳の保有者である親友が解明してくれたので、ここにご披露する。極めて重要な示唆と確信する。

ーー扇ノ山の今日のコースタイムが少し納得できない、我々の予定計画では、(登り90分 下り70分 計160分だった。ズッコとは小ズッコ1159m・大ズッコ1273mとはこの地方で丸いドーム状の山を呼ぶ名称であるらしい。だから1273ピークが大ズッコであの食事をした場所ではないんだ。参考コースタイムから見るとどうも「大阪周辺の山250」が当てはまる様だね。
当初参考コースタイムとの比較ーー妥当なのは「大阪周辺の山250」
当初参考ガイド。
分県登山ガイド鳥取」
登り→水とのふれあい広場(45分)1273Mピーク(20分)扇ノ山   計65
               下り→扇ノ山(15分)1273Mピーク(35分)水とのふれあい広場   計50分  合計115分
これが妥当。
「大阪周辺の山250」 登り→水とのふれあい広場(60分)1273Mピーク(25分)扇ノ山   計85分
               下り→扇ノ山(20分)1273Mピーク(60分)水とのふれあい広場   計80分  合計165分
「マイカー登山」     登り→水とのふれあい広場(70分)1273Mピーク(40分)扇ノ山     計110分 
               下り→扇ノ山(30分)1273Mピーク(60分)水とのふれあい広場    計90分 合計200分