日本第二の野鳥の宝庫矢筈ガ山せん海抜1359米大山の東方至近  鳥取県大山町

烏が山


親友の言葉を引用すると、野鳥のオンパレードを堪能した一日であった。先ず、渓谷近くの登山口では、トンビの懐かしい、ピィンヒョロロ、ピィンヒョロロ、ブナの大樹林地帯を登り延々2時間半は樹海の、新緑のトンネルである。ウグイス郭公、そして珍しくタマシギの声も聞いた、なんと申しても、仏法僧、ぶっぽうそう、ぶつぽうそう、ぶっぽう、ぶつぽうと、神韻として鳴くこの仏法僧こと、このはずくの鳴く声を始めて聞いた友は感動していた。私も良かったと心から喜ぶ。そして、帰宅して調べたが、親友も私も初めての声は、ゲラであった。不気味な声に聞こえたが、木をつついているのであろう。その反響音であろうが、この大樹海に大きく、高らかに木魂するが不気味な音である。実際の鳴き声は遠くて聞こえなかったと思われる。

日本では、富士山山麓に野鳥は500種いるらしいが、次に多いのがこの大山の大樹林帯ー矢筈ガ山への登山ルート一体周辺にいる鳥は234種で日本第二と書いてある。なんという嬉しいことであろう。

さて、我々は川床登山口から出発、前日ま予想雨80lにしては、おかしいような晴れ時々くもり、絶好の登山日和となる。午前9.55分出発。約30分、午前10.25分の香取別れまでは急な登りである。ここからは将に、唸るような新緑のトンネル、ブナの素晴らしい樹林帯を進む。延々と登り続ける。ここは大山寺にかかわる最古の道で海抜800米近くには1600年の慶長年間に信者の作った苔むした石畳の上を歩く。
午前11.37分大休峠。ここから、あの大山が至近に見え、雪渓を抱きアルプスを見るようなと友がいう、絶景である。やはり大山は、全国ブランドの雄大な山容、荒々しい風貌、広大な山麓を抱いていると実感する。

この峠から高度を上げるたびに、大山本峰、剣が峰、そして三鈷峰その東南の烏ヶ山の特徴ある山が見える、友は叫んだ、次に登ると。私も大賛成。ここから矢筈山を見上げると、林立する、枯れ木の大古ブナが、前に立ちはだかり刺激的な様相を見せている。ここから実に40分の登りは中々ハードであるが、樹林帯の中の足場の悪い道である。12.38分山頂。360度の大展望。もう絶景、雄大、魅力溢れる山頂を満喫した。
下山は足元に注意しつつ、午後1.00出発して大休峠午後1.40分、香取別れ午後2.40分、登山口午後3.20分であった。帰途、浜村温泉会館の露天風呂で汗を流した。実に素晴らしい山に大満足。大山の近くの山がこんなに素晴らしいとは、再び別ルートで登山することを誓った。平成16年5月19日