日本人の甘えーイラク人質問題に思う

次の事実を日本人は知っているのか。

1.  アメリカは人権を国是とする国である。然し、自国民が外国に人質になっても日本政府のようにホワイトハウスに、対策本部を設置して救出作戦をしたことがない。

2.日本政府は膨大な予算を使用し政府が総動員して救出作戦をした。

3.  それにも係らず、当然と受け止めて被害者の家族たちは更に国家の基本政策やら非難の叫びをあげた。

@自衛隊撤退

A総理に面会を強要

B情報の提供を要求

これでは拉致に同情する一般国民の怒りを買うのは至極当然と思われる。実に倣岸不遜な態度であった。

本来の親の感情は、

「自分の子供が大変に政府、国民に迷惑かけて恥ずかしい、世間様に申し訳ない。」との姿勢を示さなくてはならぬ。

4.  不思議なことに

@ジャーナリスト

ANGO

Bフリー・ジャーナリスト

  といわれる事がさも博愛のように格好良いような雰囲気すら垣間見えるのである。国内に困っている子供たちは一杯おるのに全然手も出さないで海外に行くことが恰も英雄のような扱いをする。海外ブランド志向と同根の主体性の欠如である。これは左派、反日マスメディアの陰謀と無関係ではないと思われる。これを良いことと思わせる企みが有り得るし、その風潮が深く潜行している。

5. 専門家によると、イラクの自衛隊員が、うっかり間違えてイラク人を傷つけたら、日本の地方裁判所が裁くそうだ。この事実を多くの日本人は知らない。これは実に、妙チクリンな事で絶対に許しがたい。これはまともな国家ではない証左である。任務命令を政府から受けておりながら、そうなるような法令では、国家ではない。

6.  どうやら日本人のイラク拉致問題は、結果的に世界中から笑われた。自衛隊が軍隊でありながらにオランダに守られているのだ。

これらの事態を放置している、与野党を問わず、国会議員の無責任を追及しなくてはならぬ。
平成16年6月2日 徳永圀典