ジェンキンス氏の問題

ジェンキンス氏に対する、先ずマスメディア、拉致支援室、そして内閣官房の対応姿勢に甚だ疑問を感じるのは私だけであろうか。

1.拉致被害者は曽我さんであり、これは単なる同情を越えた痛ましいものであり、心からあらゆる支援をしてあげなくてはなるまい。それでも限界はあるとは思う。

2.曽我さんの夫ジェンキンス氏は、確かに曽我さんの主人であるが、取り扱いに少し問題があるのではなかろうか。

3.インドネシアの現地では、メディアの関係者は、「曽我宮」と称していたという。そうであろう。これは国賓待遇であり、多少のことは大目にみても、やりすぎの過保護であり、聊か疑問に思うと言えば不謹慎であろうか。

4.ジェンキンス氏は、いうなれば、軍規を破った国家犯罪者である。曽我さんの夫だが、入院の超一流病院で、15人の医師団で医療を受ける。うーんと唸りたくなる。ここまでという思いは多くの国民の気持ちではあるまいか。両者への対応に多少の区別があってもいいのではないか。

5.来日の飛行機でも、5万円の落札である。私企業で自由ではあるが、曽我さんの主人だが、脱走兵をここまで、というのは世界広しと雖も日本くらいではないか。

6.曽我さんの娘さんや、曽我さんの今後の生活を考えても、こんな待遇をし過ぎるのは本人達の為にはなるまい。この拉致は北朝鮮の犯罪であり、費
用は彼らに請求したいぐらいの思いが湧いてくる。
平成16年7月23日 徳永圀典