仙丈岳 海抜3032.6米 日本百名山


平成16年7月29日 風と小雨 標高差1003米 8.6キロ
友は、この山で昨秋、強風で飛ばされたという。折悪しく、迷走台風が居座り続けて天候は不順である。昨日の御岳登山が嘘のようである。それでも、登山基地とした長谷村の「仙流荘」からは、谷間の向こうに、鋸岳の威容が鮮明に見えて明日はと期待をつのらせる。この山は、両サイドにカールを持ち、友によると、南アルプスの女王と言われ、包み込むような大らかな暖かさを感じるという。そして天候のいい時に私を再び同行したいと言う、有り難いことであり何時の日にかと期待の夢が膨らむ。

仙流荘発バス 午前6:30 南アルプス林道を約50分、周囲の高山植物を鑑賞しながら、運転者のガイドを聞きながら楽しむ。
北沢峠着    午前7:17 小雨であった。7:30分出発。甲斐駒登山者が殆どらしく仙丈岳は我々と数人であった。ここから実に厳しい登りが始った。1合目・2合目・3合目・4合目そして5合目の大滝の頭である。私は、昨日の御岳登山もあるかもしれないが、実にこの急な登りには、辟易した。心臓破りの坂であった。友は私のベースで登るようにと再三に亘り注意してくれた。破裂しそうな思いの1時間20分で、やっとの思いで大滝の頭に到着するのだが、登りに特に強い友はなんら微動もないようで羨ましかった。雨は強くないが雨具もしており、汗と雨とキツイ坂は辛かった。私自身がコントロールを欠き、急ぎすぎたようだ。
3合目       午前8:20
大滝の頭     午前8:52−9:03 北沢峠からガイドによると2時間とあるが我々は1時間22分で登山したこことなり、早いのできつかったのであろう。ここから雨であり、藪沢小屋経由で登山することとした。右に迂回して行くから楽である。
藪沢小屋     午前9:.25 小屋の人がチラリと顔を出したのを見て素通りする。
大平山荘分岐点午前9:36  ここは大平山荘へと道がある。
馬ノ背ヒュッテ  午前10:00−10:05 中々大きな建物である。水源のモーターの音が遠くまで響いていた。
馬ノ背       午前10:.00 淡々と歩み登り続ける。ガスで遠くまで見えない。本当なら素晴らしい展望であろう。
仙丈小屋     午前10:45−11:00 休憩と軽食。大滝の頭で逢った黄色の雨具の男性が、もう下山してきたのには驚いた。小仙丈から仙丈岳経由して既に下山しているのだ。脅威である。我々はガスの中をひたすら進む。幾つかのピークをとおり遂に登頂した。
仙丈岳      午前11:25ー11:35 ガスで視界ゼロ。素晴らしい筈のカールは見えない。写真を撮り素通りのように下山開始。ここから険しい岩場を幾つか経て小仙丈岳へと向う。左に仙丈カール右に小仙丈カールがあり素敵なエッジ稜線であろう。
小仙丈岳     午後12:15ー12:.45 ここで昼食する。友が持参した「秋刀魚の缶詰」がとても美味い。弁当は中々食欲が湧かないものだ。それだけに持参のオカズは力をつけてくれる。
大滝の頭     午後13:20−13:.25 ここから、登りは辛いが、下山も中々険悪な道ですんなりとは下山できない。大きな20センチはある黒い長い虫はなんであろうか。蛭のように見えたが。
3合目       午後13:50−13:55
2合目       午後14:10
1合目       午後14:30
北沢峠着    午後14:43分 午後15:00の臨時バスで再び仙流荘へと向う。仙流荘での露天風呂のいいお湯は疲れも癒せるというものだ。だが、台風が停滞し明日は風雨がきついようだ。急遽一日静養し明日は北沢峠の長衛荘に泊り明後日の7月31日早朝に甲斐駒が岳に登山することとした。長衛荘は満員で泊まれないと言う。ここで友が猛烈なアプローチを仕掛けて遂に泊りの応諾を受けたのには心から感謝したい。お陰で甲斐駒は余裕のタイムで大成功したからだ。何から何まで親友に面倒を見て貰い、感謝するばかりだ。ありがとう!。
総時間7時間13分 休憩51分 実歩行時間6時間22分