オリンピック金メダリストの眼と口元
 
アテネオリンピックで連日の金メダルは本当に眼を瞠るものがあります。北島選手のあの活躍、あの眼、あの顔、いいですね。北島選手は以前シドニー五輪。4位とはいえ決勝に進み、ファイナリストになった。「これで偉ぶったりおごったりしてほしくない」と思った母より子さん(57)は「決して偉いわけではない」と北島選手を諭したという。母の言葉を胸に北島選手は「シドニーから一年一年、必要なことを、段階を踏んで積んできた」と聞いた。

母親から、決して偉くはないのだと、この北島にこの母ありか、実にいい話に感激した。体操には本当に感動的安定感を久しぶりに味わった。野球の大輔投手も立派なものだ。

柔道のメダリストもみんな眼が生き生きと素晴らしい。勝利を掴む眼である。人間は子供の時から目指すもの、志が大切なことを教えている。

しかし、これは相撲も同様であるが
表彰台で国歌斉唱の時に、なぜ外国人のように、大きく口を開けてスポーツ選手らしく、堂々と大きい声で歌う姿がないのか、実に悲しい。相撲の親方も、相撲協会もオリンピック日本指導者連中も選手にキチンと指導し要求してよい筈である。彼らはそのような指導を果たして行っているのであろうか、強い関心を抱いている。余りにも他国と違いすぎるからである。国際試合で見苦しい姿を世界に見せたくないものだ。

平成16年8月19日 徳永圀典