小泉内閣をどう見るか

昨年の参議院選挙でマスメディアが煽り民主党政権への風を起こそうとしたが、民主党は敗退した。マスコミは以後、反小泉を潜行させている。拉致問題で経済制裁をしないということで支持率が低下中という。出口調査も的中しなくなった。まして、支持率など、頭から信用するわけには参らぬ。小泉内閣をどう思うか、私見を開陳したい。

1.北朝鮮と拉致問題
@先ず、絶対的に言わなくてはならぬのは、小泉総理だから、あれだけの成果があったと言う絶対的事実である。これは高く評価してよい、素直に認めなくてはならない。横田めぐみさんの遺骨の偽物には、怒り心頭に発する。
悪いのはあくまでも「北朝鮮」なのである。普通の国なら、戦争をして取り返すであろう。この覚悟なくして小泉総理を攻める訳には参らぬ。

A第一、民主党も社会党も共産党も、過去何もしないのみか、北朝鮮シンパであったではないか。根本的にそれを棚上げして彼らに発言権は無い。もとより一部自民党議員もいた。今になって、ホザク彼らこそ、浅ましく見苦しい。

B色々の経緯を見ていると、小泉総理の北朝鮮訪問は、六ヶ国協議の導火線となったと判定する。

2.日米同盟強化問題
@9.11同時テロに対応した小泉総理の決断は、非常に国益を高めた。日本を攻めるのは米国を攻撃するのと同様と看做すとの言辞を米国から引き出したことは、存分に評価すべきである。さもなくは、北朝鮮の恫喝に日本はなすすべもない。日米同盟こそ、無念ながら現在の日本の生命線である。優柔不断な姿勢をとるべきでなく、小泉総理は、明快で立派であった。

A中国のような国に日本は何を託せというのか。当てにならない、嘘つきの国を、民主党などは、どうして信頼したいのか。内政干渉を平気でする国である。そのような中国に対してシンパ的な岡田民主党は極めて疑問である。日米同盟は確固たるものに更にしなくては日本は危険である。曖昧は断固排除すべきなのである。

3.内政改革問題
改革の基本的な方針はよいが、具体的原則、手順等に関して、首相の、炉辺談義的な、国民への説明不足は確かにある。それでも、過去の内閣の、保守的な動きと比すと、格段に凄い改革が進んでいる。小泉総理でなくては、ここまでに到っていなかったであろう。これも率直に認めるべきであろう。

4.後継者問題
@自民党の中に、対抗馬がいない。安倍氏はもう少し先であるが。他にこれという人材が見当たらない。
A民主党の岡田などは、中国に肩入れが過ぎる。又国家観が未熟且つ幼稚、且つ国民の意向を体していない。
平成17年元旦 徳永圀典