歴史と現実は別個であり、学術と政治も別個である

政治学の教科書に書いてあるものではない。誰の発言であろうか。
こともあろうに、中国と韓国双方の合意文書に中にあるフレーズである。実に学術的な冷静な発言で、これには魂消ている。

古代、高句麗は漢民族の国であるとする韓国人たちは、高句麗の歴史を「中国の一地方」であるとし中国の地方史に編入しようとしたことに対して猛反発した。昨年の新聞報道によりご存知の方が多いと思う。中華思想に凝り固まっている中共は、歴史の覇権を希求し始めた。ここで韓国の猛反発が起きた。「韓中歴史紛争」である。

韓国の有力新聞にこんな記事があった。中国、遼寧省にある古代・高句麗の遺跡に降り注ぐ流れ星の様子が美しいカラーで出ている。写真説明にはこうあった。「鴨緑江を越えた中国の地に高麗人たちは国を建てた。彼らはあの流れ星を見ながら大陸制覇を夢みたことであろう」
そして、昨年末、猛反発する韓国の「高句麗研究財団」と「中国社会科学院」が学術会議を開いた結果、掲題のテーマの通りの合意となったのである。韓国の猛反発が効いたのである。中国にはこの手法で行かねばならぬ。

これには驚いた、余りに冷静な判断であり結論であり合意だからである。

じゃ、日本との問題は、どうなんだと言いたくなる話である。

1.日本は韓国や北朝鮮の朝鮮半島と戦争していない。
2.欧米の植民地と同一には論じられない。
3.まして、謝罪のお金を支払うなんて矛盾している。
4.中国の現政権ー中共とは戦争していない。そして、国際法上の結末はついている。
5.靖国問題は、日本人の心の問題であり、トヤカク言うのは「無礼」で「礼の国」ではない証拠である。
6.日本のおいて犯罪多発は中国人ではないか。少しも謝罪していないではないか。
7.尖閣列島・領海侵犯・原子力潜水艦問題等は中国が「国際国家でない証拠」である。在日大使の王君はどう思うのか。無礼極まりないではないか。何がこれで友好的態度なんか。無礼もの!と一喝しておく。
8.中国の使用する文字は明治以降の日本製国字であることを指摘しておく。−−「科学1号という船舶名」、上述の「中国社会科学院」の社会とか科学の文字はそうである。現代中国の使用する、政治・科学・理学等等は大半が日本国字である。
9.道理に適った常識的な国になって欲しいよ、韓国も中国もだ。
10.両国とも、冷静に頭を冷やして、もういい加減に大人になれよ!
平成17年2月1日