金融庁のファッショ的・恣意的検査行政!

日本は、資本主義国である。勿論、自由資本主義と言っても、それなりの秩序も必要で特に金融関係には規制も必要なことは理解できる。否定するものではない。

しかしながら、前金融大臣の竹中平蔵が就任して、金融庁の前身と雖も、継続性のある大蔵省と金融機関との約束を全面的に破り、しかも権力的に有無を言わせずに、政治の圧力で公的資金の導入をさせてメガバンクを追い詰めた。
本来なら政府がバブル発生と、その収拾策の失敗であるに拘わらず、銀行をその政治のスケープゴートに仕立て上げた。それは金融庁ファッショと称してもよい。竹中路線はアメリカ資本の走狗ではないか。日本経済を滅茶苦茶にしてあのアクドイ、アメリカ式経済に追い込んでいる。日本は、とてつもない間違いをしてしまった。

決定的なものが、あのUFJホールディングスの追い込みによる東京三菱フィナンシャル・グループに屈服させたことである。UFJホールディングスは形骸化し、消滅したも同然である。確かにUFJホールディングスのビヘイビアーは私が見ても納得できないものが多々あったのは事実である。然し、金融庁のUFJホールディングス追い詰めは覇権的で謀略臭く大蔵省の多年の怨念を果たす野望の匂いすら窺えた。

そこに至る金融庁の横暴な手法は、簡単に言えば、1年前迄には不良債権と認定していなかったものを、突如変更して不良債権と断定し、無理やりに赤字に追い込んだのである。

監督官庁が大銀行を潰したのである。検査と称する官の暴力でなくてなんであろう。私はUFJホールディングスに心から同情する。あの金融庁の検査のやり方は実に、おかしい、金融庁の謀略によるUFJホールディングスの追い込み消滅に近い。これをファッショと言わずして、何というべきか。

金融庁は、監督官庁としてあるまじき無理・無駄な長期間の検査をして、営業を妨害しているのではないか。メガバンクの通常検査は実に各行とも延々と、まだ続いている。公的資金をテコとして金融機関に横暴を振るっていると私は見ている。

金融庁の次なら標的は、UFJホールディングスへの検査と称した、あの覇権的、政治的、暴力的手法でUFJホールディングスを追い込んだと同様に、三井住友銀行を追い込もうとしているのではないか。これは、金融庁が三井住友がUFJホールディングスの統合を持ちかけ外国人株主を糾合しようとしているのを妨げようとする嫌がらせであろう。金融庁は嫌がらせ検査をして三井住友を赤字決算にしてUFJホールディングスの統合を諦めさせようとしているのではないか。

国家権力で東京三菱とUFJホールディングスの統合を完成させようとしている。裏面で幹部の私事を暴き、追い落としを狙っているいるのではないかとさえ見える。金融庁は、李下に冠を正すものがない。

竹中金融庁路線の横暴が見えてきた、官の横暴は市場経済と明白に反するものである。アブノーマルな検査をしている。金融庁の検査精神の大義は消滅した。
平成17年2月1日