徒然の抄 4

平成18年 1月 1日

徒然草は吉田兼好である。兼好は、つれづれなるままに、と筆を起こし、種々の思索や随想や見聞を記した我が国随筆文学の白眉である。私はこのホームページでも、色々な随想やら、経済、金融問題、政治・登山等々を論じているが
この徒然の抄思いつくままの私日記的なもので、他愛無い思いを断片的に、時折書き連ねてみたいというものである

と書き始めたのが平成14年12月1日 日曜日であったから本日で丸3年1ヶ月である。37ヶ月ということになる。
この間、山三昧と表現してよいような三年であった。青森県から本州、四国、そして九州と三年間で、延べ、1年間は登山の為に外出していたように思う。

今年の春4月になると、私は満で75歳となる。自分では自覚できないような年齢、高齢者である。お蔭様で、快食・快眠・快便、無事で日々健康に暮らさせて頂いておることも奇跡のような思いで感謝するばかりである。

なぜか、昭和19年から20年にかけて、あの大東亜戦争の最中、鳥取の飛行場建設の為に、旧制・鳥取第一中学校の一年生であり、勤労動員で全員が経験の無い土嚢の運搬で日々疲れ切り、遂に肋膜炎を患い休学したまま終戦を迎えたからである。戦後は食糧難の時代であり、痩せてあばら骨が浮きでていたような腺病質、食べ物に好き嫌いもあり、小さい身体であった。

社会人になり、30代から40代、これはハードで有名な住友銀行、連日連夜の深夜帰り、頭脳とノルマも、一度も負けることなく、管理者としても、それなりに凌いできた。これが自信に繋がっているのかも知れない。この間、よく胃に穴があかなかったものだと思う。矢張り、戦争中、日本の苦難と共にした精神がしからしめたものかもしれない。それなりの精神的努力もあった、それは読書であった。

部店長以上の「主管者」は55歳で勇退する不文律、所謂、毎年の年休20日間は、総て返上して退職したものである。住友銀行勤務の間、風邪で休むこともなかった。

このような自分を回顧する時、現在の自分は奇跡に見える。

遂に75歳、残りの人生は数える方が少ない、いつまで健康に生かされるのか知らない。

生きるとは動くことと見つけたり」は私の自戒の言葉である。

本当に、人間とは生かされている存在であると痛感する。生かされている自分だ、その中での話であるが、


生き、生き、生きて、生き抜いて
行こう、今年もと思っている。 完

平成18年2月1日 
日本人の国家観というのか、国という意識が消え去って、国民は何もしなくても国家は安泰のように思っていないだろうか。それは、政治家の中にも、又、高齢の財界人首脳にも多く見られる。商売より、お金より、守らねばならぬものがある。トヨタの奥田経団連会長、同友会の小林陽太郎氏など、実に情けない男である。JR東海の葛西会長のような立派な見識を備えた方もあるが、概してサムライ精神に欠ける。まあ、政治家の加藤紘一、河野洋平など中国の代弁者のように恐るべき反日政治家がいる。
中国の歴史的事実とか民族性を学べは、かの国は恐るべき欺瞞性、残虐性、非誠実性の民族であるが、まして共産主義国の自由の無い国である。彼らに誠実を求めるなど日本人の幻想に過ぎないことが分からぬのか。甘い、実に大甘の日本人になっている。
ここ1−2年が日本の岐路である。2008年問題が控えている。日本は決断しなくてはならぬ。集団的自衛権を保有すると宣言し、場合により、核の保有をすると、宣言をする必要な時期が到来しつつある。日本人の敵は日本人であるという気がしてならない昨今である。

平成18年3月1日
この欄は政治経済は不似合いである。今冬は実に寒くまた積雪が多く、イレギュラーな冬であった。各地の未経験な積雪、地球や特に中国の異常成長と相関関係が高い。この気象が常態となるやもしれぬ。アラスカの永久凍土が陥没して巨大な穴が見られるという。地球規模の温暖化は緒についたばかりであろう。これから100年かけて人類生存の危機が到来する。
それなのに人間はなんと愚かしいものか、日本も政治家という、実にレベルの低い争いを、税金かけて日々テレビで流している。日本の国家危機が差し迫っているというのに、こんな政治屋ばかりでは、中国にも韓国にもしてやれれる。否、日本の各層に広く内部から崩壊の手が回っている。サンケイ以外のテレビ・新聞を信用しないことだ。かれらは日本崩壊内部煽動の手先である。

平成18年4月1日
去る3月13日から、熊野古道の大辺路ルートを歩いた。白浜町の山の方であるが富田という所から周参見を経て見老津である。枯木灘を眼下に眺めつつの登山であった。驚くことに、ソラマメの花は咲いており、グミの実が脹らんで赤く色づきはじめていた。そして、その頃、鳥取市では、この季節としては大雪で20センチの積雪、彼我この違いは人間の気性にも影響を与える。
それはさて置いて、人間は温かい方が生活するのには好ましい、定年となり郷里鳥取に帰宅したのを憂う思いの昨今である。
これから春爛漫の陽気となる、せめて良い季節には存分に野山を楽しみたいものだ。
今年の春は、吉野大峰、そして五月には、できれば日光男体山や白根山に登山できないかと思案している。今年も友人と元気で山を楽しみたいと思う。

平成18年5月1日
4月20日から大峰山の奥駆道は吉野から五番関結界まで約7時間かけて幾つかの山々を歩いた。前日は奥の千本桜など吉野一円を歩き廻り華麗な桜と歴史的遺跡を見て歩いた。そして翌日、遥かの山々にガスがかかっているが予報通り午後には回復すると進んだ。北斜面の四寸岩岳から大天井岳辺りは猛烈な寒波と強風で零下5度、手が凍えそうになった。樹林帯は素晴らしい幻想的な樹氷となり時ならぬ厳冬到来に驚嘆した。山の怖さ、天候激変の怖さを改めて認識し自省した。今月末近くには、大峰南奥駆けという登山を計画している。太古の辻から玉置山までであね、稜線で無人小屋二泊の自炊であるが、その対策に追われそうな五月となる。新緑の南奥駆けの大自然、新緑とシロヤシオとアケボノツツジの花が楽しみだ。慎重に準備して挑戦したいと思っている。

平成18年6月1日
私は5月28日から5日の予定で、大峰山の奥駈道、中でも、山の稜線の無人小屋で自炊する、所謂、南奥駈道の行をする予定である。玉置山から熊野本宮までは済ませているので、今回は前鬼口から登り、太古の辻から南下し、笠捨山を経て玉置山に下る計画である。シュラフも準備してリュックも18キロを担いで一日、12時間程度のアップアンドダウンの山行である。太古、斧の入らぬ大峰山中、屈指の大自然が残っているという。真剣に慎重に登山を心掛けて参りたい。参りたい、参らせて頂きたいの敬虔なる気持ちである。昨年は、太古の辻あたりの素晴らしいシロヤシオの花を今年も見せて戴きたい、石楠花山の石楠花も拝見させて戴きたいと心から願っている。

平成18年7月1日
7月といえば夏本番を迎えるが、その前に梅雨の末期の例年の豪雨期を乗り越えなくてはならない。集中豪雨が今年はどこになるのか心配する。地震でもそうだが、日本は至る所にその懸念があり、たまたま無縁であったと僥倖を喜ぶ姿は人間の運命に似ているようだ。
大宇宙の一つの生命に過ぎない人間、人間が地球を我が物顔にして痛めつけてその反発を受けているように思う。日本は縄文時代から自然に対して敬虔に謙虚に接してきた。ここ500年の西洋の原理が地球を支配し、征服するとか、自然の大量破壊をする思想が今日の地球規模の異常気象を招いた。
そして、そのとどめは、人口13億人の中国人が、この西洋原理を受け入れつつあることだ。これは地球滅亡・人類滅亡の導火線足り得ることに繋がることとなろう。中国人の発想は傲慢で教養に欠ける13億の暴走は人類の破滅に導引することとなる予感がする。

平成18年8月1日
中々、梅雨が明けない。各地の大雨の被害は嘆かわしい、連日の大雨、連日の殺人事件、犯罪多発に憂いばかり募る。とんでもない国家になつたと思う、そうするうちに、富田日記なるものが飛び出した。これはホームページに色々書いているが、発言主は藤尾元文部大臣であるとするものは100パーセント近い真実性がある。発言主が疑わしいが、問題にしないメディア、それに政党も黙している。真実の解明に全力投球してよいが、7月25日現在、その兆しもない。大掛かりな陰謀を背後に感じる。実に、奇妙キテレツに日本になつてしまった。

平成18年9月1日
猛暑と云っても昔は精々、気温は30度までであったように思う。それが近年は、36度など各地に記録している。世界的にも中国の重慶では36.5度とか報道している。一方では、集中豪雨による河川の氾濫、洪水はヨーロッパでもアメリカ大陸でも見られる。将に地球的異常である。その上に、無法者の中国13億人が先進国化に向けて走り出している。軍事力の異常な増強、そして外貨準備の世界一、反米の資源国に肩入れして石油等の確保に走りだした。これの究極的結末予想は確定的に対米対立である。韓国があのバカな大統領による北朝鮮寄り社会主義国へ左傾中、玄界灘が38度線になるという歴史上かってない危機が迫りつつあるというのにのん気な政治屋や国民ばかり。
中国・北朝鮮・韓国そしてロシアも石油高騰により潤いだして、日本の資金は不要とばかり、北方領土で漁船拿捕など、硬化路線を演出しだした。さて、日本人よどうする。近隣諸国は無頼者ばかりだ。安倍政権を日本人は力強く応援しなくてはならぬ。

平成18年10月
暑い夏も、あっという間に、秋本番となつた。この稿をしたためている今日は九月二十四日の午前十一時、涼しい、爽やかである。一昨日、谷川岳登山から帰りほつとして軽い疲れを癒している、書斎は窓を開けると寒いが、陽だまりの静かな日曜日、閑静である。明日は、愈々、待望の安倍氏が自民党の三役を発表する。明日から騒然として、騒ぎ立てるだけで商売になる無責任メデイアの勝手放題が始まる。彼らには国益の思想が欠けているから、国民も常に眉唾で聞いたり、見たりしなくてはならない。
サンケイ新聞以外は、すべてのメデイアは反日の媚中国の金権思想を持つから格段に注意しなくてはならないと思う。朝日新聞やテレビ朝日は総裁選中から激烈な反安倍をエゲツナイまでにしていた。これから反日本のメデイアや雑誌、学者等が反安倍包囲網を陰に陽に仕掛けてくるであろう。参議院選挙は「天下分け目」となるであろう。今から安倍短期政権という表現は仕掛けの誘導作戦である。日本の未来のかかる政権である、大いに真性保守は日本を守る為に働かなければなるまい。
それにしてもも戦後生まれが日本の舵取りする。そして長州八人目の総理、長州は、地元のことより、国家国民の為という、明治維新以来の伝統精神の気概に富む人材を輩出した頼もしい県である。
安倍総裁・総理の大いなる歴史的ご活躍をひたすら祈るのみである。

平成18年11月1日
安倍内閣が発足して1ヶ月経過した。これは、日本にとり大変良かった、8割以上の日本人が望んでいたと確信できるのだが、マスメディアの逆宣伝、彼らの都合に悪いのだから、色々とあったが、やはり日本人は黙っていても分かっているのだなと痛感する。メデイアの欺瞞性が多くの日本人が腹の中で思っていたのであろう。また野党第一党の民主党の、バラバラ、国の安全保障のいいかげんさ、小沢一郎党首の古い手法を彼の過去の経緯から信用していなかつたのであろう。国民の常識こそ国を動かす。民主党では、菅、鳩山という手合いに国民は口先だけだと思っているのではないか。
安倍総理は真摯に取り組んでいる、またしたたかな一面もある、驕らずにスピード感を持ち政策実現を取り組んで欲しい。それにしても自民党の山崎拓の北朝鮮の核は小泉総理の責任とかの発言は、容赦できないものがある、彼も過去の人間になつた。加藤紘一も、なりふり構わぬ、慧眼の欠けた人物となつた。民主党でも前原とか若手には良さそうなのがいる、理念で統一した政党を創造すべきである。

^平成18年12月1日
遂に師走、とうとう一年経過した。なにはともあれ、互いに健康で無事であったことに対して、感謝しよう。それは大自然か宇宙か、神様と云う目に見えないが大宇宙のサムシングの御はからいの核心であろう。手を合わせ、忝い、かたじけないとするだけである。「なにごとがおわしますかはしらねども かたじけなさに涙こぼるる」この手を合わせる気持ちが大切な心だと思う。
聞く処によると子供の給食費を頼んでいないのに払わないとか、「頂きますと食事前の言葉」を給食費払っているのに何故頂きますといわせるのかと云う親がいるらしい。もう口あんぐり、日本人の根底のものが喪失している証拠。なぜこんなことになったのか、教育が悪いに決まっている。子供は親の子だけではない、社会の子である。親とか上に立つものが悪いのである。社会の親は政治家が代表的である。政治、中でも野党政治家のどうにもならない親としての立場が最大の悪の見本である。その巨頭は小沢一老、民主党、共産党、日教組等々となる。彼らの言動の国会での見本が子供の教育に格別悪い。それと更に悪いのが朝日新聞初めとするマスメディアである。社会の根源悪はメデイアかもしれない。