新連載・徳永の「緊迫する世界情勢と日本」@

参議院選挙は民主党の小沢一郎や党の勝利ではない。当に愚衆政治ここに極まれりである。国内外は、ここ一、二年で一段と緊迫するというのに実に奇妙な政治情勢となった。
民主党に「日本滅亡の引き金」を引かれる危惧がある。
 

平成19年8月

19日 視野偏向性斜視 去る8月7日、広島原爆の日、元社会党議員の広島市長がアメリカの核のみ反対していた。隣国の北朝鮮の核保有に関して一言の発言もなかった。これは異様な発言であり、明白に偏向している。核反対なら、中国と北朝鮮の核は当然、総ての核保有国に就いても 反対の表明をしなくてはなるまい。
ここに、戦後日本の核反対の偏向が見られ、これが大きく日本人間に定着しているが、ここに大きな問題が背景に潜んでいる。一言で本質を指摘するならば「事態曲解」と「視野偏向性斜視」である。
20日 核兵器大混乱 世界は、いま核兵器による大混乱に巻き込まれようとしている。核兵器はプルトニュームさえあれば町工場でも製造できるし簡便にして有効な武器なのである。 北朝鮮、イランはもとよりアルカイダ初めテロリスト達が核兵器を手中にしてアメリカ国内で核テロ攻撃の危険性が高まっているのである。
21日 アメリカ政治の混乱とその世界的悪影響 過去のアメリカを見ると、共和党は戦争を処理解決する能力があった。民主党はカラキシその能力に欠ける。朝鮮戦争を解決したのも、ベトナム戦争を終焉させたのも共和党であった。民主党のトルーマン、ケネディのベトナム戦争、カーターのイラン問題、いずれ も民主党は世界軍事問題の処理能力に欠けていた。2008年のアメリカ大統領選挙は世界にとり実に未来を占うような選挙となる。民主党が勝利すれば、中国、ロシア、イラン、北朝鮮は大喜びして世界の紛争が激化してゆくのは必至である。
22日 ヒラリー、オバマ もしこの顔ぶれが大統領になれば、世界のテロリスト達や独裁者達は、ここぞとばかり好き勝手な行動をとることとなる。
最も喜ぶのは北朝鮮のキム
・ジョンイル、韓国のノ・ムヒョン、中国共産党の幹部と人民解放軍であろう。アメリカの力による世界秩序が崩壊し、世界が大混乱になる。日本などひとたまりもあるまい。
23日 大混乱の世界 イラクだけではない、中東全体の混乱、中国の恐ろしいほどの台頭、その上ロシアは再び核兵器を持つ石油金満超大国としてアメリカと対決しようとしている。 若し、アルカイダなど世界のテロリストが核兵器を手に入れ無法なやり方で野心を実現することとなればアメリカはそれをコントロールする能力を喪失しつつあり日本などは放り出されてしまう。
24日 もうアメリカの子供でいられない 世界最強のアメリカが本土をテロリストにより狙われる時代なのである。これは日本にとり何を意味するか、同盟国なら、対等の立場で助けてくれることを求めていると解すべきである。

日米安全保障同盟は実質的に終わりと見なすべきである。そしてアメリカと対等の立場で、自らの経済、金融体制を維持する為にアメリカと同じ立場で共通した世界の安全の当事者とならねばならぬのである。 

25日 アメリカの本心 日本はアメリカに日本本土を守って貰っていると信じてきた。だが果してそうか、ノーであろう。 日本にアメリカの基地を置いておるのは、それがアメリカの国益にとり有効だったらである。誤解してはいけない。
26日 アメリカはアメリカだけを考え始めた アメリカは本質的に変化した。北朝鮮の問題も日本の意図とは違いアメリカの国益だけで動いている。 冷戦終結後十数年、アメリカはアメリカを守ることだけ考えている。
27日 独立国家なら当然の思い 日本人が真の祖国愛を持っていたならば、自分たちの国土に外国の基地があり、勝手にアメリカ人に使わせるのは許さないであろう。

日本人はそれを戦後62年間、当たり前のようにしてきているが、自分の国の領土の主権を他国に与えるなど独立国でない証拠である。日本人は飼いならされてきていて気づかない。 

28日 経済超一流、軍事・政治は四流 日本は今や経済的に超一流国家、アメリカに充分対抗できる経済力を保有した。 国際社会では、軍事力や政治力はアメリカに依存したままである。
29日 反米ムードの高まり ここ数年、日本の一般的な傾向として、反米ムードがあるのを否定し得ない。積年の恨みとコンプレックスの二つが背景にあると見る。 戦後の日米関係を歴史的に見て、両国の係わり合いが分かりにくいのもこの為であろう。そろそろ、独り立ちの季節が到来しているのでありアメリカは既に実行しているのである。
30日 歴史的転換期にいる米国

現在、アメリカは歴史的立場に直面しているのである。日本のことなど眼中に無い。米国は大きな問題に直面しているのだ。東アジアに眼を向ける余裕はないのである。
この事態に日本人は、政府

は、政治家は気づいていないのではないか。国家には友人は無いのである。存在するのは利害を共にする国だけである。日本はここで真正面からアメリカを、日本国家を受け止めて対処しなくてはならない。
31日 アメリカの思い 戦後60年間、アメリカは日本を占領状態同然の形で押さえつけてきたが、思い返せば、アメリカに真正面から攻撃したのは日本だけである。
そのため、戦後、日本が再
び戦争を仕掛けないように締め付け伝統・教育まで締め付けてきた。それが冷戦が終わりアメリカに甘えつつ、反米的な日本となりつつあり嫌悪感を抱いてきているのではないか。