アメリカ植民地・日本

--砂上の楼閣・日本----危機に対する感受性--

 

経済大国・日本と言われる。

つらつら分析検討してみると、それは砂上の楼閣である。

考えと見るがよい、

横田基地、どこにありますか?

東京都福生市ですね。青梅と立川の間です。

横田基地、道路の通りが全てアメリカの名前で統一されている、中央の一番大きな通りはケネディアビニュー、その隣がアリゾナストリートと言った具合です。

軍人の家族住宅街、小学校、幼稚園など全てアメリカ国内の施設と同様、放送局もありアメリカに来た思いがします。

日本のど真ん中ですよ、これを見ただけで、日本は独立国ではないと痛感します。

植民地でないふりをしてアメリカは日本を支配して日本の主権は無いのです。日本人も深刻に考えておらない現実、平和ボケなのです。

ここに出入りするアメリカ人は軍人だけでなく、軍属、ビジネスマンも日本の出入国管理令には従わない、

 

つまりアメリカの植民地に出入りするアメリカ人の特権を行使しているのです。

 

これらの基地から日本国の出入国審査なしで外国へ出入りしているのですよ。どう思いますか某君?

こんな基地が日本に幾つありますか。

東北の三沢基地、北陸の小松基地、関東は横田と厚木、

山口県の岩国、九州は板付、沖縄の嘉手納。

 

アメリカの基地が弓のように朝鮮半島から中国を取り囲むようにして脅威に対応し日本を守ってくれているのです。

日本に主権なんて、ありません。

経済大国なんてアメリカあってこその現実です。

イラン大統領と会い第三勢力を代表してと言っても世界の失笑を買ったではありませんか。

力が国家の主権なのです。

安倍総理が発言しても国家主権のない国は本気で相手にされてないのです。みせかけで迫力はない、中国でもソ連でも同様でありましょう。

 

日本の経済大国なんてのは自己陶酔に過ぎません。

 

敗戦直後、キャノン機関というのがありました。

マッカーサーの秘密諜報機関の責任者がキャノン中佐です。CIAではありません。

当時、キャノン機関のメンバーはピストルとカービン銃を手に、深夜の東京や横浜を走り回って中国から侵入してくる共産主義勢力と戦っていたのです。

 

マッカーサー司令部はワシントンと対立しながら独自の政治体制を確立して、

日本を占領しようとしたソビエトと政治的な戦いをして勝利を得たのです。

もしマツカーサーがこの戦いに負けておれば、

日本は北方四島だけでなく、北海道までソビエトのものに確実になっていたでしょう。

日本の反省がありませんね。

 

サンフランシスコ講和条約は昭和27年成立しました。

名目的に独立しましたが、アメリカは日本の主権を代行し続けています。

アメリカから平和条約を与えられて国内を統治し、アメリカは日米安保条約を作り、その条約を元に、日本を侵略から守ってき続けているのが実態でしょう。

日本人の認識と自覚がありません。

 

我々日本人が誇りに思っている「日本の国と在り方」というのは世界の常識から考えると「国家」とは言えないのであります。

 

余談ですが、ヨーロッパもそうですね。

反米意識の強いドイツを中心に、アメリカのお陰でソ連と戦後戦ってきた。反米意識の結果がEUですが、国家の政治機能はない、いまや空虚な組織となり世界の権力構造から脱落しつつあると私は見る。

トランプのあのドイツイジメは、アメリカの防衛のお陰を忘れているからだ。

 

このように世界第二の経済大国日本もドイツもアメリカに保護されての経済であります。

中国とかロシアに日本が外交的に振り回されるのは日本の実態を知っているからです。

世界的に見れば日本など韓国、北朝鮮と同じ立ち位置です。

北朝鮮など、国民一人当たりの所得は世界の最貧国、中国とロシアの援助で、核兵器を所有したことにより、ある意味で米国、中国そしてロシアと対等の立場を維持している。

北朝鮮は17人の日本人を拉致しているが、この事件発覚した時のあるアメリカ人のジャーナリストの発言を忘れない。

「ひどい話だ、日本は強硬手段を使っても拉致された人を取り戻しに行くべきだ」

当然なのにメディアはダラシナイ。国民も黙っている。

戦争も辞さないのが国家主権というものです。

このように考えてみると、日本が経済大国なんて言えませんね。

 

今、わが国の国民が認識しなくてはならぬのは、

日本が国家として最高に大切な「自分の国は自に守る」という根本的機能をアメリカに委ねて忘れている。

この屈辱的状況を経済大国という言葉で誤魔化していることであります。

 

経済の力が主権の力だと間違えているのです。

経済大国の日本は、北朝鮮も韓国の小さい国すら動かせないのです。

間違いなく日本はアメリカの一部のままです。

敗戦四年後、経済の復興は目覚ましい日本でした。

経済復興の奇跡を可能にしたのはアメリカでした。

アメリカの軍事力と政治力のお陰でした。

 

国家の要件とは何でありましょうか。

歴史的、政治学的にも、国家の要件とは

「一定の領土、その領土を物理的に統治する政治権力、

つまり主権です。」

 

日本は経済的に大成功を収め、自らを経済大国と言い、世界の中で特異な地位を確かに占めております。だが、主権というものに関して真剣に考えてこなかったと思うのです。

 

どうですか、これで日本は依然として実質は植民地であり「国家主権は無い」とお分かりでしょう。

 

経済大国というのはアメリカにより国が守られているからなのです。トランプが北朝鮮の正恩と会う時、韓国の文大統領が外されたのは国家主権が韓国にも無いということですね。

この国家主権、日本人もメディアも、ここを論じておらない、日本人は自覚していない。

一人前ではないのです日本は。

 

今、トランプはアメリカ第一主義、

中国の習近平は「中国製造2025

を唱えております。

どちらも、刺激的なナショナリズムです。

ヨーロッパの苦悩もアフリカ人の移民によります。

 

どうも、1930年代の世界の列強、「日米英独仏」の権力闘争に似てきました。

同盟体制の強化だ。

世界が、アメリカ陣営、

台頭する中国陣営の二つ、

により第二次大戦前の如き国際的対立と闘争が激化するのではないか。

 

背景には、資本主義化した中国が末期的症状になってきたとも思える。機能しなくなりつつあるのではないか。

食料インフレ。石油運搬のため海軍力増強の資金、共産党企業体制、これらが矛盾した現体制の限界に接近しているのではないか。

2025製造なんで難しい。

 

アメリカの指導者たちが、発言をしている。

「日本はいつまでアメリカの核の傘に頼るつもりか。

優れた経済力ある日本は自分たちで自分の国を守る手立てを考えるべきだと。」

 

アメリカの変化の兆しが見えだした。

日米安保体制に亀裂が入り始めておると見なくてはなりません。

アメリカは大きく変化し始めています。

アメリカ大統領が就任する時、キリスト教の聖書に手を置いて宣誓します。

 

だが、南米、中南米、中東、韓国などアジア諸国からきて英語を話さず。学ぼうとせず、自分たちのコミュニティを作る移民たちが急速に増加していると聞く。

政治、社会、文化的現象はアメリカもヨーロッパも同じものを抱えている。

1930年代当時の事に言及しましたが、

当時は、アメリカとイギリス中心に、ソビエト、中国まで加わった連合国側と

日本、ドイツ、イタリアの枢軸国が世界を大きく分断した、

21世紀の今、アメリカと中国の巨大国の対立により再び起きるという識者もいます。

アメリカが力を失いつつある。

時まさに5Gの時代に突入、

二大国による覇権闘争が熾烈化してきます。

新しい時代秩序の模索が熾烈化してくるでしょう。

 

日米安保の時代を超えなくてはなりません。

憲法を変えただけでもすまないでしょう。

国家として

必要不可欠な体制整備をどう樹立するかが

日本の命運と未来を決めることとなるのではないか。

 

         令和216

徳永日本学研究所 代表 徳永圀典