「商は詐なり」 

この言葉は、確か徳川家康の言葉であると記憶している。家康は「商」を忌避したから「士農工商」と「商」を一番下にしている。 

この「商は詐なり」、「商は偽に近し」を如実に21世紀の現代に示している、 

大企業社長から、中小企業社長、料理屋の女将まで、連日の如く、テレビ・新聞で、尤もらしく、立ち上がり、最敬礼して謝罪する姿がある。 

あっ又か、連日、真面目に恐縮したような顔付やら、ニヤニヤと内心悪いと思わぬような顔付したのから色々とやっている。

オツムの弱そうな船場女将のボンボン息子、横から表情の欠けた母親の女将がマイクで息子に幼児みたいに発言を指導していた。そのまま、報道されているとは露知らず、ヒソヒソとバカ息子に一々言い方の指南をしている姿など、滑稽を通り越して哂ってしまうのである。

数日前から、料理屋は営業を再開しているが、どんな面してやってるのかな。尤もらしい顔して上品ぶってやっているのだろう、客の顔やら衣装を見て差別してさ、いい加減な下等な人種だ。 

少し前とは言え、一年にもならぬが、北海道のミートホープとか言う肉屋のオヤジ、豚肉に牛の血を混ぜたミンチを販売。これは息子から記者会見で「本当の事を言え」と注意されていた。この息子はまだ見込みがある。自分がインチキの指図しておりながら従業員になすりつけた料理屋のバカ息子は見込みがない。 

まあ、零細企業をあげつらうのはこれくらいにしておく。だが、吉兆の会社再生法は気に食わない、倒産すべきである。 

大王製紙他、大製紙会社が軒並み「古紙混入」と書いてこれが「大ウソ」、ようやるよ!!!

栗本鉄工も長年の「インチキ」、こうして独善的に利益をあげる。 

企業の「詐欺体質」が次から次へと暴露されてから謝るが、本当に「商とは詐欺まがい」なんだと痛感している。 

これでは、日本も中国の「ダンボールブタ饅頭」を「偉そうに」できない。日本も似たり寄ったりではないか。 

アメリカのマネー業は虚業だと私は再三指摘してきた。サブプライムも、元々不良な債権を証券化して世界にばら撒き危険分散を図ったに過ぎまい。

そして今度はモノレールとか電車みたいな、これも人のフンドシを借りて儲ける為の虚業に近い。 

第一、アメリカの格付け会社、これなど、信用する方がどうかしている。「アメリカ流の宣伝媒体」だからである。

赤福餅、あれも詐があった。だが、美味い、実害は吉兆ほどは無いのではないか。資源の無駄にならぬ工夫をして欲しいものだ。 

その他、数多く覚え切れない程の「商は詐なり」が暴露した。

正に「商は詐なり偽なり」である。
 

だが、日本の大問題は「政治」が「詐と偽」であることだ。 

         平成2021 

                 徳永日本学研究所 代表 徳永圀典