徳永講話 平成28年2月1日

はじめの言葉。

いんぎんな挨拶のこと、

真心がこもっていて、礼儀正しいこと。また、そのさま。ねんごろ。美しい、いんぎんな挨拶。

いいものであります。

 

今、世界では、自然を畏敬する日本文化が注目されています。

日本の原理は、大自然の中にある恐ろしさをも美にする。大地震、大噴火、大津波、大台風、大雷、です。

そして、それは我慢するしかない。

我慢忍耐、礼節は、そのような大自然から日本人が体得したものであります。

平安時代の350年、徳川時代270年間、日本の祖先は、世界に皆無の「平和な経験」を実現した民族です。

世界の識者は、日本人は平和な民だと知っているはずです。

 

さて、

世界の動乱期に突入、原始動物化しつつある。

 

広く世界を俯瞰してみるに、歴史の定石通り、治乱興亡が各地に発生している。

「歴史は、正に、繰り返す」でありましょう。

人間集団が原始状態に戻りつつある。

 

今は、移行期ですね。地殻変動的な移行期の混乱の中にいる。

グローバル資本主義は限界にきています。

資本主義には、フロンティアが必要です。

収奪すべき植民地も、第三世界も、もう無いではありませんか。

いつも私が申し上げますように、

この500年の、西欧原理である、大量生産、大量流通、大量廃棄を高速で回転して経済成長するのは、

「悪い事」になるのではないでしょうか。

COP21で、世界の意見が一致しました。

やがて、ゆっくりでしょうが、

一旦は、ブレーキを踏む時が到来するのではないか。

成長なき世界で、どうやって生き延びるか衆知を絞って考える時代が到来するのではないか。

 

右肩上がりの成長は、もう無理でありましょう。

 

1.   中東地域は既に「火薬庫」だとトルコの副首相は言った。

 中東は、人類の文化発祥の地、三大・一神教の地は

 地球規模的攪乱要因の源であります。

2..その余波は、21世紀の民族の大移動、ヨーロツパに難民の大流入、ドイツだけで昨年100万人を超えた。ドイツ、フィンランド、スイス、スエーデン、

フランス等々、凄まじい人間の原始化。

大晦日には、難民による集団女性強姦が多発。379件、ドイツ、スイス、フランス、フィンランド、スエーデン。

 EUは崩壊に近い様相である。EU設立の理想は崩壊したと観る。

3.北朝鮮を含むアジアは、中国の獰猛な指導者により「力の行使」を断行しつつある。

台湾の新政権が、もし、アメリカと日本と組むと見られる動きだと確信したら台湾武力攻撃に踏み切るでありましょう。

4.東アジアは、表面的にはまだだが、尖閣、北朝鮮、韓国の二枚舌外交もあり、緊張含みであります。

 「北朝鮮崩壊」も近いと言われている。

45.サウジアラビアとイランが断交した。

親密であった中東の軍事大国・サウジアラビアとアメリカの関係が悪い、スンニ派サウジとシーア派イランの動きに世界が巻き込まれつつある。参戦経験豊富なイランは総兵力52万と圧倒している。

ここは「世界の地政学リスクの震源地」であります。国際社会を巻き込む要素が高い。

 米国の制御機能はもはや不全に近い。サウジの石油による「石油」と「安全保障」のいわば「契約」が崩れた。そこを1月中旬、中国の習主席のサウジ訪問でアメリカを牽制している。

6. ロシアの財政が破綻的である。国家収入の半分をエネルギー資源に依存しているロシアは困窮著している。ロシアの国家基金は19年に枯渇する見通しという。西側の経済制裁、石油下落、効いています。

7.今年のアメリカの政治リスク調査会社によると、

 今年の主要リスク

1.   空虚な同盟。――欧州と米国の同盟関係が揺ら 

ぐと見ている。

2.   閉ざされたヨーロッパーー閉鎖性を指摘。

3.   中国の占有スペースーーAIIBKの影響。名も

4.   ISと友人たち

5.   サウジアラビア

6.   科学技術者の興隆

7.   予測できない指導者たち

8.   ブラジル

9.   十分でない選挙

10 トルコ

要するに「世界の安全保障システム」が揺らいでいるのであります。

8.韓国、

 えらい低姿勢となりました。それは、そうです、経済破綻10分前なのです。中国頼りのスワップのドル相互支援契約を求めてきました。反日しておる余裕はない。日本政府は正式に政府間の要請なくはやらないといっている当然であります。

 それ処か、北朝鮮が水爆実験の時、日本は偵察飛行機を10分後に出航させた、勿論アメリカも。処が韓国は水爆を予知できず、アメリカは知っていた。

 アメリカは、韓国に知らせなかった。

 北の水爆を中止させよと、中国の習近平に直接電話したが、出ない。外務大臣も中国の外相に電話したが応じない。

 力の無い韓国の「二股外交」で両国から信用されていないことが明白化した。

9.中国、

日本にスワップ協定を結びたいという動きが出てきた。資本逃避が凄まじい、年末比13兆円減った。

年間60兆円減少。アメリカの最大情報会社であるブルームバーグによると、国のプロジェクトや他国への政府保証で、外貨準備3兆300億ドルの中、28000億ドルが既に支払われており、外貨準備は2兆ドルになると非常ベルが鳴るといわれている。

 

中国の地方政府の倒産が起き得ると中国副首相が発言している。

幼稚な経済運営、昨年10-12の成長率6.9と発表したが、欧米では、笑われている。実質は3-4%成長だというのが大方の見方である。

中国が人民元レートを維持しようとすれば、投機筋が徹底的に売り浴びせて2年以内に通貨危機に見舞われると予測している。韓国とて同様。

 

中国、韓国とも、日本を当てにしているのであります。

日本は、おたおたする必要はない経済です。

然し、世界各国の経済悪化は当然影響を受け、

アベノミックスも他律的に悪影響を受ける。

 

参考

キリスト教で金貸しは忌むべき職業だったので、
キリスト教圏ではユダヤ教徒が金融を支配しており、政治的影響力が強いので、イギリスは三枚舌外交をし、アメリカは現在もイスラエルを支援しています。
第一次世界大戦で、イギリスのアラブ独立の約束で、
アラブは支配するトルコ帝国に反乱を起こしたのに、ユダヤ人がイスラエルを建国し、パレスチナ入植で、アラブ人は土地を奪われたので、アラブ人はイスラエルを支援し続けるアメリカをアラブの敵と憎んでいます。
かつて王政だったイランは、社会主義・ソ連の脅威から、アメリカの援助を受けて欧米化・民主化が進んでいた為、ホメイ師など反欧米のシーア派宗教指導者が怒って、イスラム革命で王政打倒しました(イラン革命)。
イランは、昨年のアラブの春のようにイスラム革命が波及する事を恐れた周辺のアラブ国家との間に溝ができ、国境争いしていたイラクがイランに侵攻(イラン・イラク戦争)。
クウェートはイラン・イラク戦争でイラクを支援していましたが、石油価格暴落で財政的に苦しむイラクは、石油増産を続ける
クウェートに侵攻。
同じく石油増産する親米のサウジアラビアは、イラクの侵攻を恐れ、国防の為に国内に米軍基地を設置。
イスラム圏で、イスラム国家を攻撃する為の米軍基地設置は裏切り行為。
なので、アメリカは貴重なアラビア半島の基地を維持する為、イスラエルを擁護するように、サウジ王政を擁護していました

現在、様相が一変しつつあります。