熊野古道・伊勢路C―()()峠・()鬼山(きやま)峠・三木・(はご) 

期待の八鬼山峠は、実に心無い森林所有者の下品な、愚かしき、朱や白のペンキの落書きが古道沿いの多くの巨岩や樹木に延々と施されていた。「大自然」の破壊に近く、惨憺たる実情であった。森林所有者たる資格を欠如した人間であり、当事者の家系は、子々孫々、末代まで、軽蔑され続けるであろう。断じて許し難く、犯罪である。
森林所有とは、大自然・神様からの「お預かりもの」という精神がなくてはならぬ。「自分の物であって、自分の物ではない」という心掛けがなくてはなるまい。

平成20年2月14日 快晴

ポイント 歩行タイム 休憩タイム ポイント概況 備考
宿 8:00 紀伊長島の宿から。 国道、矢の浜左折、少し下り右折し山の方へ進むと右に八鬼山駐車場がある。
尾鷲・献灯所登山口 8:50 8:55 駐車場の前に登山口。 道の左、山側。。
供養碑 9:15 0:20 静かな石畳みを登るが、やがて上述のように、赤ペンキ・白ペンキで塗られた巨石・樹木ばかりである。 両サイドの巨岩や樹木に見苦しい落書きの連続である。許し難い行為は犯罪であろう。
駕籠立場 9:30 0:15 落書きさえ無ければこの峠道は古道随一なのであろう。 実に恥ずかしい人間性を見た、ここまでしなくてよい。
清順上人供養碑 9:35 0:05 雰囲気の残った古道が台無しであった。聞く処によると古道と両脇夫々50米は遺産として対価なく登録されてしまうとと言う。 強制され遺産に登録さた、それが嫌で、かかる行為をしたという。他の方法が無かったものか。
七曲り終点。 10:05 0:30 石畳みの七曲り。 急勾配。ここにもペンキ。
桜茶屋一里塚 10:18 0:13 七曲りは八鬼山越え随一の難所。 気分を害され続けた古道歩きとなった。
烏帽子岩・蓮華岩 10:30 0:12 烏帽子岩がトンガリ帽子のようであった。 その下の巨岩が蓮華岩。
九木峠 10:38 0:08 右みきさとみち、左くきみち。 道標に従って八鬼山越え。
荒神堂 10:50 10:55 0:12 0:05 杉の大木の中にある御堂。 昔はここで餅売りありと。
八鬼山 627米 11:06 11:15 0:11 0:09 さくらの森エリアが江戸道にある。名柄まで80分。熊野灘の展望のいい公園あり。 谷を急傾斜で下るのが明治道分で50。世界遺産は江戸道。展望台がある。
江戸道・明治道分岐 11:17 11:22 0:02 0:05 左、江戸道で、直ぐさくらエリア。 右は明治道。きついらしい。
五郎茶屋跡 12:00 0:38 明るい樹林帯の中の江戸道。
桜茶屋跡 12:20 0:20 道標だけ。
江戸・明治道合流点 12:25 0:05 ここら辺は江戸道でも急坂。
駕籠立場 12:30 0:05 駕籠立場は至る所にある殿様の休憩場だ。 降りて腰を伸ばされたのであろう。
名柄一里塚 12:41 0:11 ゆるやかな下山だが次第に急傾斜となる。 名柄でも遺産反対の落書きが樹木や巨岩にある。反対の看板があった。
三木里駅 国道に沿い、歩行し、ヨコネ道入り口を捜す。 海岸線の道路に沿い進む。橋を渡り、やがて右に登山口がある。
登山口 13:20 0:39 道路の右側。
ヨコネ道 13:40 14:00 0:20 0:20 海岸線が眼下に美しい。 ここで簡単な昼食、コーンスープが美味しい。小鳥が沢山寄って来た。緑色で小さい。
登山口 国道 14:05 0:05 国道を横断して海の方の民家の中へ。 猿が数匹いてミカン食べていた。
三木峠 120米 14:20 0:15 無人の屋敷跡の中を進む。ミカンが沢山なっていた。我々はこの峠の道標をやり過ごした。 羽後峠への道は難解である。国道に下りてから道標に従って進むのだが難解。
羽後峠 140米 14:30 0:10 途中、民家のあった石垣の中、草茫々の中を歩く。
スタンプ押捺した。
途中のミカンの鈴なりは昔の家庭菜園の名残りであろう。無数にあり時々失敬した。美味しい。石の猪垣が散見された。
秋葉山 15:00 0:30 それらしき祠が林の中にある。
国道 42号線 15:08 0:08 ここで国道311号線を渡り対岸から集落方面に下る。 国道に大きな古道標識がある。
賀田羽根五輪塔 15:10 0:02 村集落の上の古道沿いにある。
賀田駅 15:55 0:45 国道に降りて橋を渡りすすむ。 JCの前を通る。左に賀田駅。
飛鳥神社 16:00 送迎車 7000年前、縄文初期からの神社と宿の主人はいう。 楠の大木、珍しい卵形の石積みがとても珍しい。
宿 16:10 飛鳥神社の横の尖端の岬にある。 温泉とクエが有名。
総歩行タイム
7時間
休憩タイム
0:39
実歩行タイム
6時間21分