世界遺産 熊野古道 道分け石から「日神社」まで
熊野古道の全制覇を目指している我々、既に、親友は大峯奥駆道をすませ私は残す所一ヶ所、小辺路も完了した。中辺路も、大辺路も主要の99・9パーセントは達成したが、夫々の出発点からの歩行が欠けておるのに気付き、遂に今回もそれを完成した。先ずは大辺路、紀伊田辺市内の湊本町商店街の中にある、「道分け石」から白浜の富田町の「日神社」まで15.2キロを初日にすませた。
そして翌日は、早朝から紀伊田辺の旧会津橋近くの「出立王子社」からスタートし、25.2キロの道を滝尻まで歩いた。両者とも市街地がある。田舎の田圃道もあり、古道の道標整備も不完全で、またあっても現場では確定が至難で難儀した。それでも、途中の丘や遺跡・史跡の辺りに鄙びた万葉時代のような風景もあり人情のふれ合いもあり楽しかった。鮎川王子辺りから富田川左岸の樹林帯の道は、いかにも古い熊野古道らしいものがあり満足した。マピオンの地図だけでは、現場の小さい道も欠けているポイントの表示も説明もない、ガイドブックも大方の話で現場が特定できない。地元のイラスト入りの丁寧なガイドを急遽購入したが余りに大雑把で現地が分からず、見過ごしたり、違う方向に歩いていたりと、オリエンテーリングのようであった。最後には時間が不足してバスに間に合うため、スピードをあげたりと実に苦心しながらも、我々は、丁度見ごろの「紀伊の梅林」と万葉時代のような野山、そこでのミカンの失敬、もう紀伊は春爛漫で楽しい日々を過ごせた。
平成19年2月16日
ポイント | 着 | 発 | 歩行タイム | 休憩タイム | ポイント概況 | 備考 |
宿 | am6:20 | |||||
出立王子跡 | am6:25 | 「でだち王子」蟻通神社の前通る。会津橋渡る。 | 酒屋横の通り。 ここから歩行スタート。 |
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八立稲王子跡 | am6:35 | 0:10 | やたちね神社。 | 大きな楠の木、高台にある。 | ||
高山寺下 | am6:50 | 0:15 | 神社石段降りて小さな路地抜ける。 | 左手に立派な寺門。南方熊楠の墓地。 | ||
秋津王子跡 | am7:23 | 0:33 | 紀伊民放社のビルを右折。 | 約200米の道路右手、見落とすくらい小さい石碑。 | ||
須佐神社 | am7:50 | 0:27 | 間直ぐ行くのは間違い、少しして右折するのが正解。天王池あり立派な神社が高台。 | 親友が目安の小学校の子供の進行方向に気付き事なきを得て脱帽した。 | ||
万呂王子跡 | am8.27 | am8:30 | 0:37 | 0:03 | これの発見は至難。梅林の畑のど真ん中。 | ここに至るまでは簡単に表現できない。熊野橋を渡ってかせ模索するしすない。 |
三栖廃寺跡 | am8:40 | 0:10 | ここも以外な方向にある。 | 高台の住宅地の前、眺めがいい。 | ||
下三栖峠 (三栖王子跡) |
am9:20 | 0:40 | 小高い丘へと登る。見晴らしはよい。 | 報恩寺へ行く道を通る。 | ||
八上神社 | am9:45 | 0:25 | 岡坂トンネルを越えているのだ。ここにも西行の碑。どこにも行きてる西行さんだ。 | 下ると右手にある。森閑とした立派な村社。 | ||
田中神社 | am10:00 | ここは何とか辿りつける。ここから稲葉根王子へは、中々分かり難い。色々に人に聞いてやっと判明した。 | 田園の中の小さい森。なるべく左手の大きな道路沿いを歩くといい。左手の山の道路会社の前を越える。 | |||
稲葉根王子跡 | am10:55 | am11:10 | 1:10 | 0:15 | 探し当てたこの王子は素晴らしい神社。ゴミ出さないでね。 | 80歳過ぎた老婆が毎日掃除しておられた、感謝、昼食した。 |
市ノ瀬橋 | am11:30 | 0:20 | 富田川右岸の道路を遡行した。 | 左岸は大きく集落の中を迂回する。本のガイドに従った。 | ||
庚申さん | am11:53 | 0:23 | 左岸を進むとある。 | ここを右折して小高い集落を抜ける。 | ||
一ノ瀬王子跡 | am11:58 | 0:05 | 集落の高台にある。 | 立派な石碑「一の瀬王子」とケヤキの大木。 | ||
加茂橋 | pm12:17 | 0:19 | 淡々と進むのみ。 | 鮎川小学校とか中学校前を通る。 | ||
鮎川新橋 | pm12:35 | 0:18 | ここは大塔村。 | |||
鮎川王子跡 | pm12:37 | 0:02 | 橋を渡り富田川右岸の道路脇にある。 | 上に神社があるようだが、下で拝礼。 | ||
住吉神社 | pm12:45 | 0:08 | 再び左岸の戻り進む。 | 社殿の右に大きなムクロジの樹が聳える。 | ||
御所平 | pm13:05 | 0:20 | 道路の高台にある。 | 地蔵も祀ってある。眼下は富田川の清流。 | ||
のこし橋 | pm13:10 | 0:05 | 再び下り川沿いの道。 | 藤原定家の歌の碑がある。 | ||
念仏淵 | pm13:30 | 0:20 | ここから川を見下ろしつつ山裾の樹林帯の細道。 | いかにも熊野古道の感触で楽しむ。 | ||
北郡トンネル越え | pm13:56 | 0:26 | 本日、最大の山登りとなる。 下れば富田川に大きな吊橋 |
暑くて汗ビシャビシャだ。 | ||
清姫塚 | pm14:07 | 0:11 | 橋から清姫が見えた。 | 急いで歩行。14時51分のバスに間に合うかもと急ぐ。 | ||
春日神社 | pm14:10 | 0:03 | 清姫から滝尻までガイドは50分とある。 | 本当急ぎ足。前につんのめるように歩く。親友は早い、早い。 | ||
滝尻 | pm14:35 | 0:25 | 50分のガイダンスだが28分で到着した。 | 足の裏の親指の下あたりの皮が少し剥けた。 | ||
紀伊田辺駅 | pm15:35 | バス。 | 弁慶の湯に入れ大満足。ありがとう。 | |||
総歩行 8時間10分 |
休憩 18分 |
実歩行 7時間52分 |