23日 心の同志で社会頽廃を防ぐ その二

実にデリケートな問題でありますが、そういうリスボンス、つまり道化の反応、宇宙の営みであるところの力というものによって化せられるものは、自然―ゆのずからしかりーの形をとる。つまり、春になって芽をふく、夏になって青葉になるという変化が自然です。同じように道徳によってお手本になって、それが相手によく効くと、相手はその教えに接する、人間はここに「礼」あるいは「礼譲」という姿をとる。われわれ日本人のいう「自分」は自立・自由と同時に、全体の分際、他との調和を認めて、その関係を立てていかなければならぬ。        この師この友